「社会&芸能・つれづれ愚差」第25回(通算135回)

まるで関係のない者たちのカンカン踊り
 小生のこのHPのタイトルの「つれづれ愚差」はあらためて申しあげるまでもなく、吉田兼好なるお方の「徒然草」の下手なモジリである。
 もともと「つれづれ」とは、「手持ちぶさたで空虚な感じ」とか、「ひとり物思いに沈み、しんみりとするさま」などの意味だが、小生のモジリは「草――愚差」としている。
 この「愚差」は、おのれの勝手な「もの思いのこと」と言っているつもりだ。
 マスコミの仕事(ラジオ・テレビ番組・テレビCM、その他モロモロ)を生業としていた時代の数少ない(当時の多くの者たちとは絶縁した)友人が「よくまあ元気に怒っていますねぇ」と感心をし、なかば呆れていた。
 まったく、指摘されたとおりだと思っていますが……。
 それにしても、アベ・ソーリ大臣の言動と身の処し方……なんだコリャ……ですよね。
 もともと、あのヒトも、その前のコイズミ氏とやらも、小生にとっては「選んでいない。納得していない。認めていない」というお方だった。
 もちろん、今回のアベさんにも「さもありなん!」という感想である。
 勝手きわまる思い込みの考えや政策の強引な押しつけと、それらの国会審議段階での「強行採決」など、就任当時から「狂い」は歴然としていた。
 小生は「このヒト違う!」とソッポを向いてきた。その「愚差」について、このHPにもウダウダ書いてきた。(シツコイのだ)
 彼の「美しい国」にかかわるメッセージなど、ナンセンスな空念仏には初手(はな)からウンザリしてましたよ。

後継者選びドタバタ劇(9月14日現在)
 「国民不在」の四文字は当然のような政治劣化は、アベの後継者選びにも表徴化されている。
 つねに添付されているのは、自民党内の派閥とやらの人数表である。
 このところ、ガラにもなく、いや、執筆する仕事の資料として、「義侠ヤクザ伝・藤田卯一郎」(山本重樹)や「ヤクザ・流血の抗争史」(洋泉社)「盛り場の顔役たち」(宝島社)。それに「日本侠客百選」やら「游侠奇談」(子母沢寛)などなど新旧の関係書を渉漁している。
 というのも、昨年、テアトルエコーに書いた「大都映画撮影所物語」の主人公の河合徳三郎氏(大都映画の社長であり、その世界(!)でも屈指の有名人だった)についての「実録もの」の執筆依頼があるからだ。
 彼、河合徳三郎氏の映画製作者としての力量は凄いの一語につきるが、同時に彼はさまざまな活動をしている。
 さらにあの「忠臣蔵」の泉岳寺に見上げるような「大石良雄の像」を寄進建設する会の発起人に名を連ねていてしかも……しかもである「労資協調を主張する」大和民労会を組織し(最盛期に30万人という組織のリーダーでもあった)、なおかつ、労働社会大学や無産階級の医療のための慈善病院を作っている――。
 つまり、現今のヤクザさんたちとはその内実において、天と地ほどの差があるということだ。
 さてさてひるがえって、現在の国民の年金を横領するなど、役人たちの底なしの醜悪な犯罪を看過してきた自民党政府の罪科は許し難いし、その責任を絶対追求すべきであるが、その後継責任者選びと、その詳報を告げる新聞記事の大見出し活字に「大派閥が麻生包囲網」などとある。
 派閥だ、組織力だ、勢力だといった用語もヤクザ社会そのままである。
 しかも「スジを通す」とか「メンツを無視した」とか、「地盤をウンヌン」とか「反旗をひるがえす」とか、そうそう、かの小泉チルドレンとかいう集団も「刺客」と称されていた。
 紳士淑女づらしたチンピラ以下の連中が、まことしやかに「改革」を口走るのはとにかくお笑い草である。

バカのひとつ覚えのように「改革」というが……
 現在の政治と国の劣化と混乱の元兇はすべて、長期に居座った自民党政権にある。
 その同族と後継責任者らが、バカのひとつ覚えのように「改革」と連呼するのは大ムジュンだ。しかも、「改悪」はあっても「改革」などの事績は認め難い。
 まず、民主主義の基本理念である「平等」をないがしろにして、どんな理由にしろ「格差――不平等」を是認する政治は「イビツと狂いの政治」であることは間違いない。



新聞のもう一つの大活字
「75歳以上はみな保険料負担」(9月14日東京新聞)
「後期高齢者医療――来年4月から導入」
「年金生活者はこたえそう」

 デタラメ・ムチャクチャの厚生労働省の年金横領問題続発の折に、いつのまにか法改正(悪)しての実施である。
 これが、代々の自民党中心政府の実態だ。
 やっぱり、騙す奴らが悪いのか、騙される選挙民が阿呆なのか!だよねぇ。



「徒然草」追記
 さて吉田兼好は、「徒然草」の中で、「命長ければ辱(はじ)多し。長くとも、四十にたらぬほどに死なんこそ、めやすかるべけれ」と記している。
 それにしてもいまの政治家、例外なく(?)いずれも「叩けばホコリの出るからだ」らしい。こちとらエラソーに言えるガラではないけれど、もうすこし、マジメだぜ。
 兼好は、こんなことも書いている。
「人の身に、止むことを得ずして営むところ、第一に食う物、第二に着る物、第三に居るところなり。人間の大事、この三つに過ぎず。ただし、人間皆病あり。(略)医療を忘れるべからず。薬を加えて四の事」とある。
 でもね、人間いちばん大事なのは精神――ものの考え方の質ではありませんかね。
 ということで、愚生の「つれづれ愚差」としては、「恥多き人生」なれど、名誉欲・金欲・物欲は極力抑え、ウソつかぬよう、(戦争などで)無為に争わぬよう、イヤなものはイヤというエネルギーを失わず、コツコツまじめに仕事をし、家族やワイフと仲良く暮らしたい――なんて、書き記してみるのデスよ。
 は? エエカッコすんな? まさかそんな。これ、フツーですよ。いえ、むしろサイテーのラインでしょ。他がひどすぎるんですね。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:31 pm  

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