「社会&芸能・つれづれ愚差」第50回(通算160回)

笑ったネ。とにかく笑ったネ。
 前回も書いたけど、東京新聞サンからの依頼で「わが街わが友」というエッセイ(08年2月6日(水)〜土日と特別日を除く2月28日(木)までの15回)を書いた。
 当然、物書き初期の放送作家時代のこと、並行して始めた広告の仕事(企画・コピー・制作等)のこともかいつまんで書きしるした。
 出発点になったD企画とは、銀座にあった第一企画だったが、その第一企画は旭通と合併してアサツー・デイ・ケイになった。
 その後、あれこれのプロセスを経て、コピーライターとして広告代理店電通や博報堂の仕事をずいぶん沢山請け負って働いた。
 それで――。
 3月6日(木)の新聞やテレビで、博報堂の営業局の複数の社員が「セレブ飲み会」とやらのイベントを悪用して婦女暴行事件を起こしたことを知って「フーン、なるほどねネ」と思った。
 一流ホテルを会場にして、ワインに睡眠薬を入れて別室に連れ込んで……というとことん俗悪なケースだ。
 そして本日3月7日(金)東京新聞朝刊の社会面の見出し「電通子会社の社員・逮捕/強制わいせつ・傷害容疑/肩書誇示・女性誘う」(会社名は電通テック)でアル。
 笑ったネ。ゲラゲラ笑ったネ。そして、肚を立てて、さらにホッとしたネ。(とうにそのギョーカイから脱退したから)
 「電・博」とは広告ギョーカイの2大会社だ。かつて、ボクは毎日のように両社に通って仕事をさせてもらった。
 もちろん、人間として、社会人として真底まっとうな人もいたが、同時にとんでもないヤローもうじゃうじゃいた。
 言いたいコトは山ほどあるけど、いまは極度にウンザリしているので、こまかくは書かない。

広告代理店とテレビ・メディア
 広告代理店の人的クオリティと同時に、メディアとしてのテレビ局とその番組とCM群の劣化ぶりも……ヒドイなあ。
 例によって、「一部の報道番組と良質の番組はあるが」と前置きをするが、たとえばバラエティと称する内容の俗悪さは、ありゃ何だ?
 それと、強引に割り込むCM群の騒音と悪ハシャギぶりは、手がつけられない。
 ふり返れば、ボクの〔出身母胎〕であるフィールドは、もう手のつけられないほどに内部崩壊しつつあるようだ。
 民放ばかりではなくNHKの醜聞とそのマネージメントの勘違いと脱線ぶり。
 朝日新聞3月5日(水)の声の欄に「テレビを捨てるので解約したい」とNHKに申し入れたという投書があった。でも、何で「テレビを捨てるの!」と首をひねる。
 ボクは強制されている(!)地上波デジタル化の新機種を入れる時に1chと3chを受像できないようにメカを改造してもらおうと思っている。
 民放テレビ局は〔公共性をもった情報メディア〕のコンセプトを放棄した時、電力エネルギー浪費濫費ムダ機構に堕落するね。

日本映画のことども
 ついこの間、「日本映画復調」という活字を見たが、東京新聞3月1日(土)の記事では「転機迎えたシネコン/スクリーン当りの興収減少/閉館の例も」だってサ。
 いずれ、DVD機能が普及すると、テレビの番組も映画もいったん録画しておき、後でヒマな時に「飛ばし見」をするのが常態化するだろう。
 もちろん、俗悪なCM群なんて見るワケがない。
 当然のコトですよネ。

新聞の見出しのいくつか
「天下り法人に1888億/国交省OB 1285人・役員報酬2000万円も」とか「道路を問う/巨額の税食らう官/閑古鳥駐車場に1000億円」とか、「準高速道路も甘い計画/有料10区間・8割赤字」とか……ああ胸クソ悪い!
「新銀行東京/赤字86億・追加出資400億」――イシハラさんよ、オリンピック招致でオダあげてる場合かよ。まったく!
「まことに遺憾であります」なんて頭を下げりゃあ、あとはカエルの面にションベンなんて輩に、日本国の根っこは食い荒らされているぞ。

「遺憾」というコトバの意味
 無責任野郎の常套句の「遺憾」の意味を再確認したい。
「思い通りにいかず心残りなこと。残念。気の毒」(広辞苑)
 「ごめんなさい」「私の責任です。あやまります」なんて意味はまるでない。ほら「気の毒」という〔第三者の感想〕もあるぞ。
 国税・公金の濫費、そして私利私欲で食い散らかして「遺憾でゴザイマス」かい? これはずばり公金横領とかドロボ−だよネ、皆さん。

それにしても、まったくそれにしても。
 テレビ番組の奴らって、どうして揃ってエラソーなんだろう。
 ふしぎだ、ホントに妙だ。
 どいつもこいつもテレビの毒っけに冒されているぞ。
 ごく少数の出演者たちには好意をもっているが、その人たちの精神の健康もいずれ遠からず、と思っている――。

— posted by 本庄慧一郎 at 11:48 am  

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