「社会&芸能・つれづれ愚差」第66回(通算176回)

08年6月29日・新宿文化センター大ホールのコンサート
 タイトルは「2つの現代曲によるふたりの巨匠展/フレンドリーコンサート――こどもたちのミサ&カルミナ・ブラーナ」

 合唱・東京オラトリオ合唱団/新星合唱団/オーケストラとうたうこども合唱団/多摩グリーンロタキッド・クラブ/世田谷区立祖師谷小学校児童合唱団/世田谷区立松沢小学校児童合唱団
 そしてユニークな編成のオーケストラとソプラノ・テノール・バスの歌い手たち。
 指揮・郡司博/ホルスト・マイナルドウス

快い感興に満ちた臨場感
 残念ながら歌曲の言葉(原語)は、すんなり理解できず、パンフレットの解説の概略を頼みに聴いた。
 が、意味の詳細が理解できずとも、そのライブ・ステージから放射される合唱とオーケストラの熱いアピールは文句なしに心を熱くし、揺さぶった。
 たとえば、新星合唱団の(成人の男女混声)と児童たちの合唱団、そしてオーケストラの三百数十人で埋めつくされたステージはその景観も整然と美しく、十分に魅力があるが、オーケストラと合唱のハーモニーは、いちずで、ひたすらで、聴衆を見事にインボルブするクリエイティブなパワーを有していた。
 音楽に対して真摯で情熱的なハートをもった人々が生み出すライブ音は、知識的な理解や解釈の不足など軽く凌駕(りょうが)して、良質の音楽の醍醐味を満喫させてくれた。
 演奏後の観客の心からの拍手と、出演者たちの高揚したリアクションに、コンサートの、そしてライブの、なにものにも変え難い悦びが横溢していた。
 ワイフともども、心からの拍手をした。



新しい交友のことども
 テレビ・ラジオ、そしてCMや広告の仕事をして来たせいで、おつきあいする人々は多かった。
 しかし現在は、過去の仕事の関係者とほとんどつきあいはない。
 もともと、ゴルフもマージャンもギャンブルも、趣味としての蕎麦打ちとか旅行なども格別の興味も関心もない。
 だから、新しい友人はあえて必要としない――。
 だが、実際には、「ムカシからのつきあい」とは別の「新しい友人」はどんどん増えている。
 このコンサートのシリーズのベースになっている新星合唱団のバスを担当する宇敷裕さんとは最近親しくさせて頂いている。
 それは、小生の心ある音楽仲間と家族全員の協力で制作した自主CD「平和を願う歌・あなたに語りかける組曲/鳥になれたらいいね」をお求め頂いたのがきっかけだった。
 東京新聞には二度にわたって好意的な紹介記事を書いて頂いたが、いくつもの「新しい交友」がそこから生まれた。
 いま小生は、時代小説の作家としてありがたい場所を与えられているが、その一方で〔表現者〕としての末席にいる者としては、より広く多くの人々が快く拍手をしてくれる演劇の脚本や、そしてまたオリジナルの歌などを創出していきたいと意欲している。
 宇敷さんをはじめ、新しい出合いから得た信じられる友人ともていねいな交誼を重ねたいと思っている。
 宇敷さん、ご一緒に快い仕事したいですね。謝謝。



 とにかく、幼い子どもたちに、このコンサートの〔エモーショナルな体感〕をぜひとも実感させたいと思った。

— posted by 本庄慧一郎 at 02:30 pm  

この記事に対するコメントは締め切られています


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2008.7 >>
SMTWTFS
  1234 5
67891011 12
131415161718 19
202122232425 26
2728293031  
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。