「社会&芸能・つれづれ愚差」第77回(通算187回)

北京パラリンピックの出場者は全員がすばらしい
「メダル主義のオリンピックは嫌いだ」とあえて言う。
 それにひきかえ、9月17日で終了したパラリンピックはメダルなどに一切関係なく、出場者全員に心からの拍手を贈りたい。
 あらためて新聞各紙の奮闘する選手たちの写真を見る。
 両足義足のランナーがいる。車いすの男子800メートルの選手の瞬間スナップ。そして、男子(車いす)マラソン。男子(車いす)バスケット。同じく女子。そのほか……。
 どの種目のどの選手にも、文句なしの輝きがあった。
 健常者が主体となって牽引する現在の政治・社会・経済……のエゴと欺瞞と偽装と、醜悪な欲望のルツボに、あらためての怒りをおぼえる。
 今回の大会のメダル獲得数は前回のアテネ大会に比較すると「史上最多だった前回の52個からほぼ半減した」とレイレイしく書き立てる記事がある。
 あいかわらずのジャーナリズムの「歪んだメダル主義」にイライラする。

国技という名のスポーツ・相撲
 パラリンピックの選手たちと対照的な現在の相撲界の醜態はどうだ。
 いくつものスキャンダルに対しての責任者たちの鈍感で無知な対応。そして一部力士たちのルール違反や犯罪(的)行動。
 目にあまる外国人横綱の品性ゼロの言動。
 「立ち合いの仕切りには、土俵に両手をつける」となどという「いまさら」の通達も呆れるが、そんな基本ルールも無視する横綱がのさばる土俵などカンベンしてもらいたいね。
 パラリンピック出場の選手たちと、金欲と名誉欲に心を腐らせた力士をひっくるめて「スポーツマン」はねぇだろう。
 週刊誌によるとまだウミは内包されているとさ。だろうなあ。
 「あのロシア人力士は相撲協会のスケープゴート」とあるが、しっかり真実を暴き出してよ。

大手企業の健康保険組合の解散・相次ぐ
 現行の大手企業の健康保険組合の90パーセントが赤字で、解散の危機に直面しているとか。
 悪評フンプンたる後期高齢者医療制度に反発して茨城県医師連が、次期衆議院選では従来の自民党支持を民主党支持に変更するという。
 病院不足・医師不足……そして現場の医師やスタッフの過重労働。
 医療や福祉などを軽視してき従来の政府の無責任さは手におえない破綻として現実化しているぜ。
 総裁選5人のヤカラたちには、こうした現実の切実さを賢察する想像力も、それに対応する創造力・実行力は期待できない。



汚染米事件の責任者たち
 偽装・偽証・偽称・詐欺・詐偽……今回の事件では現代日本のデタラメさがそっくり象徴されているね。
 責任者としてマスコミ取材に登場する関係者たちの顔やその態度にはすべて〔自覚症状ゼロ〕を物語っている。
 口にする言葉そのものが、無自覚・無責任・無理解そのものだが、そのカオじたいが腐臭を放っているようだ。
 かの「吉兆」とやらのオババやセガレはまだ記憶に新しいが、現在の新聞・テレビなどでは、まあ、ずいぶんとこの〔自覚症状ゼロ〕の不快なカオを見せつけられてきた。
 農業や漁業の現場をないがしろにしてきた政治を〔支持〕してきたのはダレだ?
 大切な食い物を「大食い番組」などで祖末にしてきたテレビの責任者はダレだ?
 コース5万円とか8万円のフランス料理などを食っている政治家に、まだ性懲りもなくくっついていく選挙民って何だ?
 選挙という民主主義社会最重要のイベントというと、ウラであれこれ画策するロートル政治家たちがいる。
 この有害ゴーストを野放しにしていては、政治改革とか日本改革はなんて……ああ、イヤだ!



リーマン・ブラザースの破綻
 あのホリエとニッポン放送がらみのどさくさに、百億円とかの利益をあげた会社だっけ?

「金銭こそは――取るに足らない人物を〔第一の地位〕に導いてくれる唯一の道具である」
――ロシアの作家/ドストエフスキー

 とにかく最近の世の中は、あいかわらず金と欲ばかりの人間ばかりがカンカン踊り大会をやってますねぇ。

 

— posted by 本庄慧一郎 at 11:49 am  

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