唯一無二の生涯1回こっきりのイベント
昨年(08年)10月25日のわが母校北区立滝野川第六小学校の創立八十周年記念式典に、「64年目の卒業証書」を藤橋校長先生から頂いた。
昭和19年度の卒業式が戦時下で、アメリカ軍の空爆を予告する警戒警報のサイレンが鳴り響いたために中止になり、そのまま戦災のルツボに巻き込まれ、式は流れた。
さいわい学校は被爆したものの焼け残ったが、児童らの多くはちりぢりになった――。
記録によれば当時の卒業生は151名。そのうちの11名が「64年目の卒業証書」を受け取った。
この〔唯一無二のイベント〕を企画して下さったのは、現在の校長藤橋佐記子先生、副校長中島輝美先生をはじめとする関係者の皆さん。
当日、全校児童71人と教職員、保護者の皆さん、そして来賓諸氏の見守る中で名前を呼ばれ「ハイ!」と返事し、壇上に上がって校長先生から証書を手渡された。通し番号は1741――イイナヨイ。
09年3月10日(火)のミニ・コンサート
その時の東京新聞の取材に答えて、「3月の卒業生にミニ・コンサートをプレゼントしたい」と答えたが、藤橋校長先生、中島副校長先生のお心遣いで実現した。
3月10日は東京大空襲の日。現在は平和を願う日として各所でイベントが行われる。
自主制作CD「平和を願う歌/鳥になれたらいいね」の協力スタッフである、歌・作曲の木山みづほさん、作曲・編曲・ピアノ演奏と歌の園田容子さん、そして読み語り「さようなら!愛しの動物たち」では府川雅明さんの参加で、45分間の授業時間内でのミニ・コンサートを実施した。
改装したばかりの体育館での全校生徒と向き合ってのミニ・コンサートはこれまた〔唯一無二〕のイベントとして終了した。
生徒代表から贈られた花束を抱いた四人の胸の記憶は永遠に消えないだろう。
滝野川第六小学校のみなさん、ありがとうございました。
卒業生通し番号No.1741 望田市郎
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