2009年10月の気まぐれ活字ひろいメモ。
国連開発計画(UNDF)が5日に発表した「09年度版/人間開発報告書」のデータによると、「国民の豊かさ」指数は第1位ノルウェーで、日本は昨年より二位落ちて第9位だとか。
ちなみにアメリカ13位。韓国26位。中国92位。インド134位・・・・・・エトセトラ。
近頃、しきりに思う。現在の日本の「歪んだ豊かさの中の罪深い貧困」を。
あの佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)のコラム(東京新聞10月5日付「放射線」)の「次官公邸」の記述が忘れられない。外務省を「日本の伏魔殿」と一刀両断。次官公邸なる建造物を暴いている。そこは「密かに国会議員や政治部記者を招き表に出せないような種々の画策をする場である」と断言している。さらに「ラウンジには高級洋酒がそろっている。地下にはワインセラーがあり、約7000本のワインが保管されてる。購入価格1本7万円を超えるものもある。」とか。
結語は「この〔次官公邸〕の実態を国民の前にさらす必要がある」。
このところ、陰でうごめいていた〔官僚〕なる人種の実態(天下り役人や各省庁のムダ使いの摘発など)が次々と明るみに引っぱり出されているが、佐藤さん、いろいろご教示下さい。
鳩山内閣が発足してまだ1ヶ月も経たない。にもかかわらず、マスコミやそこに登場する者たちがエラソーに「鳩山内閣の正念場」とか「そのパワーの内実が問われる」などと声を大にする。
コチトラ、今回の選挙結果には言いたいことあれこれあるが、それはおいといて・・・・・・自公政権50年余の劣化現況がそうたやすく改善できるワケがねぇだろと、つい腹を立てる。
すくなくとも、手前勝手の、隠蔽主義の、周回遅れのアナクロリズム政治屋たちの、とりあえずの駆逐作業が始まったのだ。がんばれよ!と、とりあえずは応援しろよ。
more betterという事象に国民は注目し、期待しているのはまぎれもない事実だ。
すべてを〔他人ごと〕にしてエラソーにしているテレビ・ジャーナリスムとそのミコシに乗っかっていい気になっている奴らって。イヤだなぁ。
「オバマ氏にノーベル平和賞」だというニュース。
「核なき世界」を唱導する姿勢に拍手を送る。すくなくとも前大統領ブッシュとは「大きく変化した」のは歓迎すべき事実。
かえりみて、小泉・安倍・福田、そして麻生といった日本のリーダーたちのなんともお粗末だったことよ!
鳩山さんよ、「We can!」と宣誓して、国民を、そしておのれ自身を裏切らないように前進してくれ。
オリンピック2度目の日本招致のプレゼンに失敗したイシハラ氏の言動が不快だ。
それでなくても、いくつもの案件で責任を問われる立場にある者があいかわらずの〔暴走〕をしている。
時代小説を書いているコチトラ。よく丁半バクチ場の愚かな男のことを書く。負けが込んできた者は、次のサイコロに〔負けた金の倍〕を賭けて、一挙に金を取り戻そうとする――が、その結果はまた負けて、である。こういうのを「悪あがき」というのさ。
150億円(いや、そんな額より、もっと多いと言った関係者もいる)が、そのコトについてイシハラ氏は「痛くもかゆくもない」とうそぶいた。
民主主義の原則の一つに「機会均等」があるじゃないか。オリンピックもそのルールでやるべきだ。
人間、だれでも、それぞれに夢をもっている。そして、夢なるものは現実のものとてして・・・・・・そう、具体化してこそ意味がある。
でもね、である。多くの人は、いつのまにかこの夢を、とんでもない〔欲〕と混同してるんだよね。そのことに気付いている者と、とんと気付かない鈍感人間がいるんだよねぇ――と、これは、本庄慧一郎の秋10月の呟きです。
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