「社会&芸能・つれづれ愚差」第242回(通算354回)

極月12月のこと

 極月は「ごくげつ」、または「ごくづき」とも読む。
 12月の異称。おなじみのものでは師走がある。
 「師」とは、先生――師匠のことではない。「法師――僧侶」のこと。
 1年のしめくくりの12月には、僧を招いて先祖の霊に経をあげるならわしがあったことに由来するとか。
 そんな謙虚で奥ゆかしい慣わしなど、現代人はまるで関知しない。
 やたら、忘年会だのクリスマスパーティなどのバカ騒ぎにウツツをぬかす。



 かつては、クダを巻いたり、ヘドを吐く酔っぱらいが街をうろついた。
 クリスマスのケーキ箱をぶらさげ、サンタの赤い紙帽子をかぶったジジイが千鳥足で歩いていた。
 最近はそんなヤカラの姿を見かけることも少なくなったが、居酒屋などのバカ騒ぎはあいかわらずだ。
 なんにしても、ワルのり、バカ騒ぎする連中がバッコする年の暮れは大きらいである。



 例によって、有名なストリート(原宿表参道など)の恒例とやらのド派手なイルミネーションの飾りつけが始まった。
 あの夏の節電騒ぎはもう忘れたのか。
 東北の被災地の不備な仮設住宅で、厳寒の季節を迎える人たちの生活をふと思う。
 都会の者たちはもう、愚かしく浮かれているのが腹立たしい。



 腹立たしい――といえば、またもや政治の中枢にいる者の「暴言」が問題化した。
 このことについて「オフレコ」の場での発言を新聞記事にするなどはルール違反だというもっともらしい意見がある。何を言っていやがる!である。
 オフレコであろうとなかろうと、言葉というものはその人間の「心根」から発せられるものだ。その人間の本質そのものだ。
 「オフレコ」ではアホ・トンマを露呈しても、公式の場所ではシレーとキレイごとで済ませるというのかね。まったく、いい加減にしろってんだ!



 以前、ラジオ番組で、あの名ナレーター城 達也氏とあれこれとつき合っていた番組のオープニングに毎回、彼が読む散文詩を書いた。
 そのうちの一遍「12月のうた」を再録させていただく。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

時はゆっくりと流れる
またかすかにみじろぎをする
ポインセチアの鮮やかな紅(あか)に
心うばわれて……12月

時はゆっくりと流れる
またかすかにみじろぎをする
冬ざれの京都からの便りに
鐘の音(ね)をおもい……12月

時はゆっくりと流れる
またかすかにみじろぎをする
年末のふるさと列車の切符を買う列に
友の顔を見つけて……12月

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



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        ケイちゃんの目  ↓

夜の天王洲運河

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:29 pm  

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