たとえば、毎朝AM4:00に、朝刊新聞複数紙に目を通す。
5月17日付東京新聞朝刊の国会議員「文書通信交通費」の記事――「月100万領収書いらず」「増える総額、歳費に匹敵」「与野党に減額の声なく」を精読する。
相変わらず跳梁する「天下り役人」同様、公金食い荒らしの現況にハラを立てる。
同時にトップ記事の「原発事故研修/受講幹部半数のみ――保安検査官、対応に不安」の記事を読んで、これまたイライラする。
そんな精神状態では、創作のデスクについても原稿用紙は埋まらない。
そこでさっそく恒例化している「1万歩ウォーク」に出発する!
ウォーキングについては、積極的にこだわる。
なじみの石神井公園ボート池、三宝寺池の周辺コースは絶好だが、最近は「同好の士」が多いので、あえて別のコースを選択するようにしている。
あのゴールデンウィークとやらのワサワサ・ガヤガヤがなにしろ苦手で大きらいだからネ。
といっても、やはり、池や川などの水辺を歩きたい。
石神井川沿いのひとり散策
まず、石神井川――石神井ボート池から、南田中団地を貫流する川沿いを西武池袋線・練馬高野台駅へ出て、石神井公園駅にたどり着く。
そして、阿佐ヶ谷行きのバスに乗車。「第九小学校前」で途中下車して、新緑のケヤキ並木の中杉通りをせっせと歩いて、阿佐ヶ谷駅へ。昼食は穴子丼と生ビール。美味。(帰路は長久保行きバスで)
黒目川河畔のひとりランチ
そして翌日は、自宅からバスで「新座栄行き」で終点まで。
終点のコンビニで、弁当と赤ワイン小ボトルを買って、だぁ〜れもいない黒目川の岸辺で清流を眺めながらの「ひとり昼食会」。これまた爽快・美味。
落合川のオオヨシキリ
さらに、「夏の暑さになる」といわれた日――西武池袋線東久留米駅からの落合川沿いのコースを歩く。駅前のコンビニで求めたおにぎり2個とポケットウィスキーをバックにせっせと歩いた。
川の流れの途中のアシの葉が繁る岸辺でオオヨシキリの鳴き声を聞いた。猛々しく可愛げのない鳴き声だが、幼い日に荒川の岸辺でなじんで育った小生は、いきなりジーンと涙がこみあげてくるような熱い思いを味わった。
オオヨシキリという鳥は、カッコウなどの鳥がオオヨシキリの巣に勝手に産み落としていった卵をせっせと育ててやったりする「お人好し」(?)の鳥でもあるという。
初夏の水辺のエピソードにふさわしいコトだ。
そして、「落合川・上流端」のプレートのある地点までたどり着いた。
そこからバスで西武新宿線花小金井駅まで行って、「ぎょうざの満州」で餃子10個と生ビール。
駅前から吉祥寺行きのバスで吉祥寺へ。家人への手みやげにカラーの鉢植えを求める。
吉祥寺サンロード街の中ほどにあるその花屋さんでは、店番をしていた母親と娘さんと親しく話しをした。
お母上は81歳。すっきりとしたお姿とお顔で、「このお店は昭和6年に開いたの」というお話を聞いて、昔の(?)吉祥寺のこと、自然文化園側のやきとり屋いせやの新しいビルのこと、さらに公園店改築のことなどを語り合う。
もうひとつ、「昭和6年オープン」のことから、目下執筆中の舞台脚本の素材「ムーランルージュ新宿座」(やはり昭和6年オープン)のことなどにふれると、そのお母上は「ムーランも新宿武蔵野館も知ってますよ」と話が弾んだ。
不快でイヤなことばかりの昨今――己れのココロとからだのための、ひたすらつましい(!)「1万歩ウォーク」だが、ひなびた野の川のせせらぎとカスタムメイドの時間が、なんともおいしく、爽やかで、ひたすら満足するのでアル!
さて、次の目標は、国分寺の湧水を源に世田谷二子(ふたご)橋あたりで多摩川に流入する、その名も「野川――のがわ」に心魅かれている。
それにしても、うす汚く、うそ寒い、でっかいウソ、こまかくせこいウソ、ひたすらハレンチで手におえないウソ……ほんとにイヤになしますねぇ、ご同輩。 どうぞ、くれぐれもご自愛のほどを。