「社会&芸能・つれづれ愚差」第334回(通算446回)

ハンチクことばの増殖

以下、朝日新聞より。

【耕論 カタカナ語の増殖】


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過剰な英語化、無味乾燥/アルベール・サロンさん 「フランス語の未来」協会長
 日本人の中に、英語を中心とする外来語の乱用に異議申し立ての声があることに勇気づけられる。私たちは、米国主導で英語が世界の言語の覇権を握ることに反対する活動を続けてきた。反米主義を掲げているのではなく、フランス語を守り、文化の多様性を守る闘いだ。(以下略)

「言語法」で日本語を守れ/津田幸男さん 筑波大学教授
 外来語やカタカナ語の氾濫(はんらん)は目にあまる。日本人は、自分たちの言葉を大切にすることを忘れてしまったのでしょうか。これは誇りと威信の問題です。
 先日、全日本柔道連盟の新しい会長が会見で、「ガバナンス」という外来語を使っていました。なぜ日本語を使わないのか。日本のよき伝統を守るはずの、柔道界の最高責任者なら、日本語に言い換えるべきです。(以下略)

取り込んで、面白がろう/岡 康道さん クリエーティブディレクター
 1956年生まれなので、物心がついた時は家にテレビがあって、ニュース、ドラマ、アニメ、コマーシャル、アナウンサー、タレントなどカタカナ語があふれていました。カタカナ語の少ない日本語の世界を知らないからかもしれませんが、これまでカタカナ語を不快と感じたことはありませんでした。(以下略)

(朝日新聞 2013年9月4朝刊「オピニオン/耕論」欄より)

***

●そういえば――
 かく申す本庄慧一郎も、本名の望田市郎で「クリエーティブディレクター」なんて肩書きでせっせと働いていた時代があった。
 周囲には「怪しげな英語」を得意になって口にするヤツは大勢いた。
 そう、岡康道さんと同業だったのだ。でも、あのギョーカイがイヤになり、180度方向転換して、「文庫書き下ろし時代小説」といったモノを書き始めた。

●そういえば――
 時代小説では、カタカナ語なんてモノは一切使用しないのが当然。
 文庫本1冊が、400字詰め原稿用紙300枚〜350枚ほどだったが、ハンチクなカタカナ語とはきっぱりおさらばしての執筆活動は気持よかった。

●そういえば――
 当時、よくひと仕事をおえてのアソビの会で、仲間たちと「カタカナ外国語を口走ったヤツは罰金100円」というのをやったネ。
 つまり、「ビール」も「タクシー」も「タバコ」も「カレーライス」も使用禁止。
 これをやると、ずっとペラペラ喋っていたヤツが、たちまち思慮ぶかいインテリ風の態度と表情になって、やたらオモシロカッタ!
 そして、プールされたその罰金がたちまちン千円になって、みんなの飲み代になった。

●そういえば――
 英語などの外国語を勉強しても、結局は「自国語に対する能力がハンチクだと、そのマスターしたはずの外国語もハンクチ」だってか……だろうねぇ!

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本庄慧一郎作品 公演のお知らせ


《読み語りドラマ 江戸人情噺「雪になる」/ミニコンサート》
 2013年9月22日(日) 於:泉の森会館ホール Link

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テアトルアカデミー睦組公演
『守るも攻めるも――B級火の玉映画物語――』
作 本庄慧一郎 演出 睦 五朗
2013年10月30日(水)〜11月2日(日) 
於:スクエア荏原/ひらつかホール
詳細は追って掲載いたします。

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皆さん、どうか観にきて下さいね!


— posted by 本庄慧一郎 at 01:28 pm  

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*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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