「社会&芸能・つれづれ愚差」第340回(通算452回)

人と向き合うということ
 
●考えてみると、ずっと「マスコミ」にかかわる仕事で(なんとか)暮らしてきた。
 当初は「演劇」を志して頑張ったが、生活が苦しく、民放のラジオの仕事を得て息をついた。

●そして民放テレビの開局で、フジTVの「試験放送」の段階から脚本を書いた。いわば日本のテレビが録画など不可能の時代(つまりすべてナマ放送!)からホン書きを業とした。

●そして、平行してTVCFの制作にのめり込んだ。
 現在のTVCFの質には心ときめくモノは見当たらないが、発展途上にあったその時代には、「番組そのものよりオモシロイCMが多い」ともいわれた。

●やがて、「電波というメディアを介しての仕事」にイライラ感をおぼえるようになった。もともと「演劇」が原点だったので、止むを得なかった――と自分に言い聞かせた。

●それで、それまで手をつけたことがなかった「小説」に挑戦した。
 同業者に稲見一良(いなみいつら)という人がいた。
 彼は肝臓ガンになり「余命6ヶ月」と宣告され、手術を3回した。
 その余後のベットで小説を書き始めて、小説4作目。「ダックコール」で第4回山本周五郎賞を受賞。快挙を果たした。

●築地のガン研に彼を見舞いにゆくと「望田(小生の本名)さんのコピーの文章の平易さの中の含蓄(がんちく)といったものにボクは刺激されて、とにかく小説を書きはじめた。だから当のご本人も小説を書いて下さいよ!」

 反対に叱咤ゲキレイされて帰ってきたのだ。

NONALNUM-3334302D343532A1CA4329C6FEA4EAB0F0B8ABBBE1A5CFA5ACA5ADA4CEA5B3A5D4A1BC

NONALNUM-3334302D343532B0F0B8ABBBE1A5CFA5ACA5ADC9BD


●稲見一良氏はそれから闘病10年――何冊もの傑作を遺して旅立った。
 忘れることができない友人である。

●以来、小生も小説を書き出し、時代物の短篇長編をムキになって書いてきた。
 そして、あの「3・11」の以前から、「出来るなら原点である演劇――舞台のホンを書きたい」との思いを強くしてきた。

●そして、お互いに20歳代で劇団戯曲座(劇作家三好十郎主宰)で出会った睦五朗氏の依頼もあって舞台脚本を書き始めた。

●いや、いまから8年前にテアトル・エコーの御大・熊倉一雄氏に声をかけて頂き、「大都映画撮影所物語」を書いて、永井寛孝氏の演出で上演。
 好評を得たのは、大きな導火線になっている。

●やはり、ナマでお客さんと向き合うこと――舞台の魅力はソレだ。
 先日の自主公演 狛江 泉の森会館【読み語りドラマ「雪になる」 】でも、その「実感」を得た。

●現在、巷にはスマホとやらに関わる「ながら族」がマンエンしている。
 じっとうつむいたままの男女がバスに、電車に、駅のホームに、街に……あふれている。

●生身(なまみ)の人とじかに向き合うことをにが手とする人たちはゲームとか情報とかのバーチャルな世界に押し流されている――。

●これからは――ライブという表現形態にこだわって書いていく!

●演劇の舞台――
 10月30日〜11月2日 テアトルアカデミー睦組公演
 『守るも攻めるも/B級火の玉映画物語』

NONALNUM-BCE9A4EBA4E2C9BD

NONALNUM-BCE9A4EBA4E2CEA2


 ぜひ、ご覧ください。

●イキのいいナマ――がおいしいのはマグロの刺身だけではアリマセン!


***


NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

ひさびさの1万歩ウォーク
秋の日の深大寺寸景

NONALNUM-3334302D343532C9BDCCE7

NONALNUM-3334302D343532A4BFA4CCA4ADA3E1

NONALNUM-3334302D343532BFE5BCD6

NONALNUM-3334302D343532CEA2CCE7

— posted by 本庄慧一郎 at 03:20 pm  

この記事に対するコメントは締め切られています


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2013.10 >>
SMTWTFS
  1234 5
6789101112
1314 15161718 19
2021222324 2526
2728293031  
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。