「社会&芸能・つれづれ愚差」第346回(通算458回)

傲慢と瞞着と暴走と

●「軽挙妄動」(けいきょもうどう)――軽はずみで、非常識で、取り返しのつかないようなコトをしでかしてしまうこと――と解釈している。
 現在の政治・社会の中枢をこの四文字熟語の権化のような人種がのさばっている。

●「脱線事故」は怠慢な鉄道事業だけに発生するものではない。
 国に、企業集団に、そして個人にも発生して、取り返しのつかない悲劇・悲惨・悲嘆をもたらす。

●あの「原発」なるシロモノは、「軽挙妄動」の象徴的物体だろう。
 2013年12月5日の朝日新聞27面の記事『英の廃炉100年がかり/無事故でも90年』の見出しとその詳報を読み、現在の日本の原発(とその事故と無惨な現況)をかえり見る。
 以下、その記事からの要約。

(略)英国ウェールズの湖畔に立つトラウスフィニス原発。ここには英国が独自開発した小型の旧型ガス炉(23万5千キロワット)2基があった。1965年から大きな事故もなく26年間運転し閉鎖。その後、原子炉内の燃料を2年間かけて取り出し、95年から本格的な廃炉作業に入った。
 敷地内外で1千人近くが働く。作業を指揮しているマグノックス社のヒュー・ジョーンズさんは「3年後にようやく汚染を取り除く作業の大部分を終える」と話した。  使用済み燃料はすでに英中西部のセラフィールドに運ばれた。残るやっかいな放射性廃棄物は二つ。一つは原子炉で、コンクリートで周りを固めて原発建屋の中で長期保管している。
 もう一つは、使用済み燃料プールだ。底の汚泥を取り除き、今はプールのコンクリート壁を削り取る作業中だ。放射性廃棄物は一辺3メートルの箱形のコンクリートケースに入れ、敷地内の巨大保管施設に運び入れる。
 これらの作業に区切りがつけば、60年ほど現場で管理を続ける。その後、建物を壊して原子炉を取り出す。更地にするのは2083年の予定で、総費用は約8億ポンド(約1340億円)。廃炉作業に90年ほどかかるとみている。(略)

(略)英国内ではほかにも20地区近くで廃炉が進む。最も時間と費用がかかるのがセラフィールド地区だ。核兵器に使うプルトニウムを製造したパイル炉2基、世界初の商業原発の旧型ガス炉4基、改良型ガス炉1基の計7基の除染・廃炉作業に入った。再処理工場「ソープ」も18年の閉鎖後、解体作業に入る。(略)

(略)3基で炉心溶融事故を起こした東京電力福島第一原発では、高い放射線に阻まれ中がどうなっているかさえわからない。状況を把握し、処理方法を一から考えないといけない。政府と東電は30〜40年で廃炉作業を終えるとしているが、英国の例をみればさらに時間がかかるのは必須だ。(略)
以上、(朝日新聞2013年12月5日朝刊「科学」欄より)


●フクシマ原発の事故の全容と今後の対応など明らかにされていない。
 そして「故郷を追われた人々の今後」も放置されたままだ。
 しかも「原発再稼動」推進――という暴走。

●こうした現実や事実を隠蔽しようとする卑劣な策謀――。
 「自分のクビにロープを巻き、自らの手で引き絞るようなことをする」――そんな者(選挙民!)がのさばる現状にただ呆然とする。


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— posted by 本庄慧一郎 at 11:47 am  

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