「初売り」と「まぐろ」と「ショー」と。
●新年というと「初」という文字と切り離せなさい。
初日の出から始まって、初詣、初夢、初荷、初市、初競り……というところで、突如、「築地」を思い出し、そしてなぜか「まぐろの初競り」にイメージがつながり、一匹がン千万エンとか(昨年などは)一匹が1億ン千万エン……なんてバカ値だったこともついでに思い出した。
●そういえば――
大型すし店などでは「マグロの解体ショー」が大人気だってさ。
ドテッとでかいマグロを料理人が衆人(お客)監視の中で首を切り、胴を裂き……文字どおり切り刻んでゆく……。
これはコトバを変えれば、「公開処刑」みてぇ〜なもんだね。
●そういえば――
なにかと話題になる日本海の向こうの半島北部の国では、政府の要職にあった人物を国政に背くコトをしたという理由で、公開処刑したというニュースがあったナ。
●そういえば――
江戸時代、わが日本でも悪人悪党は捕まれば公開処刑されたのだった。
たとえば、かの小塚原刑場(荒川区南千住)などでは、刑場を竹矢来で囲って処刑される罪人の無惨な姿を一般人に公開した。
すべて「見せしめのため――お前たちも悪いことをするとこんな目にあうんだぞ」というコトだ。
●そういえば――
この「見せしめの処刑公開」はアメリカでもヨーロッパでもせっせとやっていた。ニンゲンって、つまりは、自分が安全なところにいて、他人がとんでもないめに出っくわすのを見物するのが好きなのダ――と思わざるを得ないネ。
●そういえば――
あの大型すし店の「マグロの解体ショー」を楽しげに見物している人たちって、決して悪気はないと思うけど、でも心理的には「公開処刑」を見物するという状況設定は同じではないかナと思う。
●そういえば――
そのうち、ステーキ屋さんが「牛の解体ショー」とか、トンカツ屋さんが「ブタの解体ショー」とか、はたまた馬肉屋さんが「馬の解体ショー」なんかで人集めをやるなんて……ならない? そう、焼き鳥屋さんでは、ニワトリを絞め殺す……とか。
●そういえば――
でも、ニンゲンは例外なく「いのちあるもの」を食い物にして口に入れて、生き永らえていることは、間違いないでしょ。
それを考えると、あの「マグロの解体ショー」というものは……ウーン!と呻いてしまうゼ。
●そういえば――
ボクの仲間で「大間のマグロ」のすしのにぎりを1貫(1個)6000円で食っていっぺんにユーウツになった人がいたけど。 「人間ってふしぎだなぁ!」
ついでにワニ(の専門レストランもある)も、4メートルものダイオウイカも、シカ(野生の鹿を食用として積極利用をという声さかん)なども、「解体ショー」をやりますか?
ニンゲンは「命あるもの」を食して生き永らえている「思い」をかなぐり捨てて、とてつもなくイイ気になってると思いません?
ケイちゃんの目 ↓
年末年始は
ワサワサ人種とは別行動で
ワサワサ人種とは別行動で
**豊島園・十一ヶ寺そば喰い地蔵にて**
**新座・法台寺の羅漢さまの石仏たち**
**新座・白衣観音像**
**新座・雑木林**
**大泉学園・北野神社**
**石神井・氷川神社参道**
**石神井・道場寺三重塔**
**石神井・三宝寺平和大観音**
**石神井・正月の三宝寺池**
**吉祥寺・井の頭の弁財天**