●都知事選である。こちとら、ずっと都民でアル。
選挙のたびに、マジメに投票してきた。けれど、このところずっと「このヒトが?」という方が当選してきて……そのつど「冗談じゃない」としばしば呟くような腹立たしい思いをしてきた。
●だいだい、任期途中でその役職をぶん投げたり、愚かしいスキャンダルでみずからコケたり……無責任なのがのさばっていてさ……。イヤになるね。
●もちろん、今回だって棄権することはしない。
責任をもって投票します。でもねぇ「またこんなヒトが?」にならないように心から念じているワケです。
●それにしても――
ホレ、あの「なんじゃもんじゃ」という樹木の異称を思いうかべざるを得ないのはワタシだけかね?
まったく「ワケあり人物」がもっともらしいカオして……「なんじゃもんじゃ」だなぁ! まったく。
●今回は、23年前のお正月の記録をご紹介させていただきます。
この五七五やフォト、そして短文は本名の望田市郎名で雑誌「東京人」に5年間連載した「とうきょうヒッチはい句」を「東京ろまんちっ句」と改題した単行本(冬青社刊)からの転写です。
あの頃は、寄席めぐりなんてイキなこともやってたんですよ。
(「東京ろまんちっ句」望田市郎(本名)著 1996年 冬青社刊 pp186-191より)