●それにしても――
詐欺・横領・強奪、そして粉飾決算・偽装経理……。
さらに税金濫用・公費バラ撒き……と、うす汚い金まみれの社会よ!
●それにしても――
「守銭奴」といえば、モリエールの傑作喜劇。
金持ちのくせにドケチ。そしてスケベなじじいのアルパゴン――ということだけど、この作品は1668年の発表だ。なんと346年前のおハナシだよ。
科学や文明などの進歩はともかく、人間の本質・実態なんて、どうでもいい化石のようにまるで進化はないんだよねぇ。
●それにしても――
いま物書き業ン十年の小生は「初めての体験」(といっても、もちろんアレのことではない!)として新聞連載小説に挑んでいる(!)。
過去には「一ケ月集中連載」というケースが3度かあったが、今回は(筆名に深い関わりのある地方紙)。著名な「賢人」という人物のハナシで、当時(江戸中期〜後期)のカネにまつわるコトもいろいろ出でくるのダ。
●それにしても――
当時、武家たちの俸禄米を換金した「札差商」などという御用商人が大儲けして、そのアブク銭でどんな悪遊びをしたか――(いままでもずいぶん素材にして書いたけど)まったく愚劣としか言いようのないコトやってるのダ。
●それにしても――
「守銭奴」というコトバを「江戸語辞典」で引いた。あるんですねぇ、江戸時代から。「しゅせんぬ――しわん坊・けちん坊」とし「仏説では有財餓鬼(うざいがき)」の説明がある。
なるほど「ウザイ、ガキ」とは言い得て妙というワケじゃ。
●それにしても――
スポーツ界の大型新人とか実力選手にまつわる契約金もスゴイね。
あれも「人身売買」みたいなモノさ……と、吐き捨てるように言う人がいたが、こちとらも同感だけどネ。
あの田中クンという若者はそれとして、小生なんかは、一時ライバル視されていた「ハンカチ王子」クンのほうが好きで、いまでも彼の「これからの人生」に大いなる関心をもってマス。
●それにしても――
「ビットコイン」とかのモンダイも、ひたすらうさん臭い……。
●それにしても――
ウクライナの前大統領ヤヌコビッチとやらの「豪邸」の映像やその資産のデータを見ると、東京ドームの約30倍の敷地に「ナンダコレ!」というモノが並んでいたね。
動物園らしきものがあって、ブタまで飼っていた。(人間である自分がブタとして、そのオリに入ればエカッタのにねぇ)
●それにしても――
フィリピンのマルコス元大統領とやらのコトも覚えてるけど「人間って哀れだなぁ」です。まったく。
あの夫人がコレクションしていた何千足かのクツは――どこに消えたのでしょうか。
マリキナ靴博物館に一部展示しているんだってサ。
●それにしても――
近頃、グダラナイTVゲーノー界でアブク銭を貯め込んだ者たちも、ねぇ。いわゆる「新劇」出身の男で、ゼニが稼げず、カミさんのバイトで暮らしていたのがテレビで売れて――その後、そのカミさんと離婚。
再婚したのがテレビタレントと称する女性でした。
あるTV番組でその女性の寝室が公開されているのを見たら――まるで悪趣味なラブホテル同様のデコレーションでね。
●それにしても――
フェンシング協会とか農協とか……続々と出てくるねぇ。「浜の真砂は尽きるとも世に<横領>のタネは尽きまじ」なんてウラ哀しい人間社会だなぁ!
●それにしても――
たった1回こっきりの人生だけど「醜悪な欲っかき」と「口惜しいあきらめ」しかないのかね。そんなコトねぇだろ! ねぇ、皆さん。
***
人間は(水ばかりではなく)金と欲におぼれる特殊な生き者である――。
あらためてそう実感しますねぇ。
ケイちゃんの目 ↓
雪の日の足まわりスナップ