●ずっと電波にかかわる仕事で生活してきた。たとえばラジオ・テレビ・コマーシャルなどテス。でもアレらのものは、オンエア(放送)が終わるとアトカタもなく消えるね。
●これからは、なんとか舞台のホン(脚本)もと考えて、その気になっているけど、コレも基本的にはライブ――公演が終わればやはり消えるモノです。
●それでも、書き下ろし時代小説文庫などは、せっせとざっと50冊ほど出した。そのほとんどは「歴史的事実」が10パーセントで、あとの90パーセントはいわゆる「創作」といったアンバイでした。
●このところ「日本のベートーベン」と称された男のこととか、チャーミングなレディの小保方さんがかかわっている医学レポートのことで、偽作・偽証といったモンダイがクローズアップされている。
●文学作品というフィールドでも、盗作問題はあれこれあった。
こちとら、物書きのハシクレとしては、盗作なんてコトはイヤだねぇ。
「盗み」はやはり「恥」だもんね。
●このGWのアタマ(4月下旬)から新聞連載小説(関東圏の地方紙――ボクがぜひと希望してのことです)がスタートする。
その物語の主人公が「賢人」といわれる立派な方で、同時に真摯な学者先生方や研究者の方々の実録本が何冊もあるのです。
●となると、従来の小説のように当方の勝手な(といってもデタラメではないよ)創作はちょっと控えて、その人の「記録」を再確認し、その要点を物語作りの骨組として、読者諸氏がすんなり「なるほど!」とうなずく「創作挿話」を肉付けしてゆく――という作業をすることになり申した。
●だいたい「創作」なるものは、酒づくりや味噌、醤油づくりと同じもの。その材料(データ)を「自分」という桶に仕込んで、さてさて、どう熟成させてフィックスするか――これが勝負ですもんね。
●酒はもちろん、味噌も醤油も、未熟・不熟・半熟では商品にならない。まずは原材料を吟味選別して、それをどう活かすか――を考える。
ナンチャッテ、エラソーなことを言うつもりはないけどサ。
●でもね、偽作だの未熟だの盗作だのなんてコトにならないように、とことんやるべきことはやるのでアリマス。
その作業の一端が「資料の読み込み」で、選んだデータを精選して本庄慧一郎の「桶」に仕込んで、発酵・醸造して――またエラソーなこと書いてる! ハンセイ(猿)になる!
●このシャシンは、今回の新聞連載小説の資料の一部のクレイジーともいえるインデックスシールのドキュメントスナップです。
●だいたい、いくら便利でも、結局は手元においてじっくり吟味し、醸造し熟成させるコトのできないような素材は、役に立ちません。
●というわけで、現在のさばっているTVの娯楽番組なんて、つまりは消耗品。電力エネルギーのアダ花、ムダ使い。
もう一ついえば「百害あって一利なし」の原発再稼働派の連中の、「電力不足だから」なんて屁理屈に利用されているだけなのデスな。
●この新聞連載小説、掲載の都合もあって、今後、さらに加筆して本に――と考えていましてね。あらためて100枚〜150枚(400字詰め原稿用紙)を加筆する予定です。
●ああ! アナゴ丼で辛口の冷や酒を味わいたい!
ケイちゃんの目 ↓
わが家の花見