「社会&芸能・つれづれ愚差」第386回(通算498回)

「弱い者いじめ」ということ。

●視覚障がい者に付き添う盲導犬が何者かによって、鋭利な刃物で傷を負わされた。
 その「激痛」を黙って(!)耐えていたという。(もともと、ご主人に同伴してパブリックな場所に出向くという役割を担っている盲導犬は、やたら吠えたりしない訓練をうけているのか――と思っていたらそういうことはないとか)

●そして9月8日に起こったのは――
 白い杖を頼りに歩く全盲の女子学生が駅の点字ブロックの上を歩いていたところ、白い杖にひっかかり転んだと思われる何者かが、その女子学生の背後から、ヒザの裏側を蹴って逃げた――という事件があった。

●目下、本庄慧一郎は、埼玉新聞に連載小説『新塙保己一物語/風ひかる道』を連載中だが、埼玉県本庄児玉の生まれである「全盲の賢人・塙保己一」が主人公の物語だ。
 理不尽な暴力をうけたその女子学生は、川越にある「塙保己一学園」に通う学生であった。

●この二つの事件の他に、「無抵抗な弱者」に一方的な暴力を振るう事件とそれに類する事象は、それこそ枚挙にいとまがない。

●現今の政治・社会・人心の荒廃ぶりは……手におえないようだ。
 「自分が殺されることを回避するためには、相手を殺さねばならない――それが戦争だ」という言葉がある。
 この戦争が勃発すれば、たちまち無防備な者から殺されるのは自明の理だ。

●現在、晴眼者である多くの者たちも、「とんでもない目くらましのために」危うい道に誘い込まれているのではないか――。

***

●ある「企画」を考えるために関係資料としての本をあれこれ取り出した。
 その中の一冊『動物でなくなった動物たち』(小原秀雄著 昭和51年刊 ごま書房刊)

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●このタイトルをつくづく眺めながら、ふとつぶやく――「人間でなくなった人間たち」。
 3部構成だが、その第1部の項目をご紹介したい。

第1部 〔絆〕を失った動物たち
 一 性行動を狂わされた動物たち
   1 レズビアンになったモルモット
   2 ホモ・セクシャルになったイルカ
   3 母親の乳を飲みながら〔母親〕になってしまった早熟カンガルー
   4 一年中発情するようになったネコとネズミ
   5 早熟・多淫になったブタ
   6 ネコを愛したチンパンジー
   7 年ごろになってもセックスを知らないパンダ
   8 近親相姦をするバーバリシープ
(『動物でなくなった動物たち』小原秀雄著 昭和51年刊 ごま書房刊より)


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埼玉新聞に連載(2014年4月30日〜9月19日が最終回)
『新塙保己一物語/風ひかる道』そのスタート時のごあいさつ。

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2014年4月22日掲載。




第1回目に登場した寅之助(塙保己一の少年時代)のイラスト。
イラスト・中野耕一。

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2014年4月30日掲載。





塙保己一の命日(9月12日)に寄せた本庄慧一郎のメッセージ。

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2014年9月9日掲載。






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ケイちゃんの目 ↓

また秩父神社に詣でました。



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秩父鉄道・御花畑駅の注意プレート

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:25 pm  

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*** お知らせ ***
自主CDを制作
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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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