あるおばあちゃまの言葉ですけど。
●「にんげん――その生身のからだに、『モノ』を入れたり出したりする様子を他人様、世間様に晒すコトはとても恥ずかしいのだよ」
これは、ごく親しかったおばあちゃまの教えであります。
●ソレは、どういうコトなのかとそのつど、考えていました。
●「生身のからだに『モノ』を入れたり出したりする」……?
あれこれありますよネ。
●食べ物を口に入れる。その結果としてのフンも小便もコレにあたる。
これを他人や世間に晒しては……そりゃナイよね。
●「生身のからだにモノを入れたり出したり」? そうよなあ、男と女のナニも、そういうケースにあてはまるか。
特殊な趣味のお方は「誰かに見てもらいたい」となるんでしょうけど。
●そうだね――年末年始の集まり(宴会など)で、サケをかぶ呑みしたあげく、駅やホームや電信柱のかげでゲロしてるヤカラも、手におえないハレンチ漢だ。
●もっと言えば巨費を投じて(入れて)、あげく処理不能の汚染土を垂れ流す原発施設も……醜態の極致だね。
●からだの内部(内臓やさまざまなパーツ)などの手術も原則として公開はしないし、公開なんかするコトなどあり得ない。
●考えると「それらしき例」はいろいろあるけど、やっぱり人の前でバクバクとモノを食うお方って、どうしても上品には見えない。
●最近のテレビでは、やたら「モノ食うヤツ」が大写しになるネ。
「グルメ」だ「旅」だ。「お得なサービスランチ」だ。「驚異のデカ盛り」だ。「ビックリ大食い」だ……。意地汚いとしか言いようがない。
●こちとら、かつての商売柄のせいで、ちったあフォーマルなテーブルで○○料理のフルコースというのをつきあったけど……とりあえずのコトはやってきた。でもつまるところ、アレってかったるいねぇ。
●かと言って、テレビカメラの前で、大口あけてバクバクしてさ「うまッ!」とか「ヤバッ!」(?)なんて言ってるヤツの品性のなさ……イヤだね。
●世界中に栄養失調でヤセ細っている子どもたちがいる。餓死する子らがいる――という記録や映像を見る。ああ!
●ナニ? マグロやカニが食べられなくなる? フーン。
●でも、ぜいたくをぜいたくと思わなくなった人間も……ああ! やはり、イヤだねぇ。
●エアバックが破れて「金属性部品」が飛び出し、即席やきそばのパックから「ゴキブリ」が……出てきたのだから、世の中、「入れたり出したり」なんだ、やっぱり。
●かと思えば、プラスチック片、ビニール片、虫や歯(人間の?)などなど、異物混入事件は続発している。
●レディたちの美容整形とやらも「入れたり出したり」だよねぇ。バストに「何か」を注入してふくらませる。かと思えば、お腹のムダな脂肪を吸い出す。
●額にアブラ汗をしたたらせて、5000万円(のダミーの紙束)をバックに「入れたり出したり」していた前都知事イノセ氏もコッケイで哀れだったなぁ。
●スーパーやコンビニ店などで、あれこれ万引きした人が、ウラの部屋に連れて行かれ、ポケットやバッグからその商品をシブシブ出す……あれも「入れたり出したり」の情けない構図だよねぇ。
●そういえば、手術室の医療スタッフが手術完了のスナップ写真を撮って(Vサインなんかしてる!)モンダイになっていたな。
やっぱり、生身のからだに何かを入れたり出したりする手術室でのVサインはないだろうに。
●テレビ視聴率1%は100万人とか言われてたね?
そのテレビカメラの前で、口パクパクして、羞恥心のカケラもないなんて……やっぱりハレンチだと思いません?
ケイちゃんの目 ↓
奈良? こちとら練馬・長命寺