不幸と災禍はナリを潜めてやってくる
　
●海(水)の上を浮かび走る船舶は、思いもかけぬアクシデント(気象異常・座礁・航行ミス等)によって沈没することは｢絶対に｣ありえない――とはいえない。

●空を飛行する航空機が、天候が災いして、また航空機そのものの機器の故障や操縦ミスによって｢絶対に｣墜落しない――とはいえない。

●地上(高速や一般道路)を疾駆する自動車がルール無視やクルマ自体の故障によってひき起こす事故など｢絶対に｣ありえない――とはいえない。

●歩行者が交通安全のためのルールをしっかり尊守していれば、｢絶対に｣事故に巻き込まれない――とはいえない。

●一市民として、国民としての義務を遂行し、おのれの生き方の責任を全うしようと努めているからといって、｢絶対に｣戦争という名の最悪の地獄のルツボに蹴落とされないとも限らない。