●以前、マスコミの仕事(テレビCF制作など)をしていた頃、オフィスが六本木や原宿にあった。
したがって、その周辺のサラリーマンやOLたちとランチタイムが一緒になることは日常化していた。
●だが、彼らが押しかけるランチタイムは極力敬遠した。
出来るだけ午後1時を過ぎた頃に出かけた。
●大忙しのウェイターやウェイトレスが、テーブルの上の皿や食器などをテンテコ舞いしながら片付けていた。
そのテーブルの皿小鉢は、食べ残した料理と、使い捨てたナプキンなどでとことん穢くうす汚れて見えた。
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●「世界〔牛肉〕争奪戦」(3月14日NHK)というルポ番組を見た。
急激に豊かになった中国のバイヤーたちが、牛肉などをモーレツに買い付けるその勢いは、むしろ凄まじいほどだ――日本の商社マンたちは「買い負ける」という。
●その中国の街の大衆食堂のランチタイム後の、テーブルや足元の床の汚れた情景に、ひたすらウンザリした映像を忘れない。
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●最近のテレビ番組では、やたら食べ物にこだわる。
そのレポーターなる男女が、カメラに向かって羞恥心のカケラもない顔で――大口をあけてハシャグそのサマに、急いで目をそむける。
●テレビの視聴率とやらの1%は100万人と聞いたが(近頃はそんなコトはどうでもいいのだが)、たとえば5%の者が見ているとしたら、あのレポーターなる女性は500万人の見物人の前で無作法に大口をあけて、得意になってモノを食べているワケだよネ。
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●ファストフードとスイーツにこだわり、栄養バランスには無関心な若い女性たちの「痩せ過ぎ」が問題になっているとか。だろうねぇ。
●人間は――羞恥心をもたないサルになってはならない。
日々の暮らしを、大切な生命を培ってくれる食べ物を、いいかげんにしてはならない。
●食べたい物が食べられない――そんな食糧不足が世界規模で憂慮されているという。
●現在のテレビには「爆食い」と称するアホな場面が多い。
農水省発表の資料では、日本の現在の食糧事情は諸外国に依存していて、戦争や異常気象などで、その輸入が不可能になれば、たちどころにピンチに追い込まれる。
その場合は、サツマイモを重用せよ――と、あの「戦時下の食糧不足」同様のコトバになったぜ。
●「グルメ」だの「うまいものめぐり」だのと、いい気になっているヤカラや政治家たちの「飲食ボケ」が苛立だしい昨今だぜ。
●そういえば、あるテレビ番組でテレビタレント(女性)が認知性の親について語っていた。「やはりご近所の皆さんの理解や協力が必要だし大切……」と語るその口で「そのためにはふだんのお付き合いが大切」といった意味のことを言った。そしてさらに「そのためにはふだんから餌づけを心がけている」と口にした。
え? 「近所の人をふだんから餌づけ?」へえ! どうしようもないのがテレビではウヨウヨしているんだよねぇ。
●いわゆる「消費期限切れ」のような者が、政治をはじめさまざまなフィールドで右往左往している。
●高速道路やビルなどの「劣化」を見逃せないが、日常のわれわれの生活に密着し混在している「劣化人種」は、これまた大いに警戒すべき存在だ。
ケイちゃんの目 ↓
野鳥たちの(つまみ食い)食前と食後
(公金を食い荒らすネズミも多発している)