「好き」と「嫌い」
●そういえば――
「妖怪」「嫉妬」「妄執」なんて単語にも「女」という字が使われていて、レディに失礼じゃないのか、なんて今更のように思ったりして。
●そういえば――
男女を問わず、人生の一大事の恋愛も結婚も、すべからく「好き」と「嫌い」が重要条件になるよネ。
●そういえば――
その重要条件も、しょせん「絶対条件」にはならなくて、いつのまにか「軽蔑」や「憎悪」や、時には「殺人事件」になったりするもんね。
●そういえば――
小説や脚本を書く者にとっては、しょせん「男と女」を無視しては仕事にならない。とにもかくにも「男と女」なんだよねえ。
●そういえば――
昔から、こちとら、エテガッテな「好き」や「嫌い」を押し通すことには控えめだった。
とにかく「時代」が、そして「人生としての生活環境」がシビアできつかったからね。すべてに控え目で遠慮ぶかくてね。(ウソつけ?)
●そういえば――
グルメ気取りの者のしたり顔が大キライだ。さらにテレビカメラの前で「ヤバ!ウマッ!」なんてほざく若いのもゴメンだね。旅の番組なんかでの「モノを食う人」の品性のなさったら!
●そういえば――
ずっと生業(なりわい)としていたテレビやCM制作業界だけど、こちとら(平均値以下の者)が見ても、下司下品なのがウロウロしてたなぁ。
●そういえば――
いまでも、おのれの立場を悪用して企業(会社)の巨額のカネを着服するヤツは後を絶たないが、営業販促費や渉外費として使うカネをふところにする下司野郎はワサワサいたしね。
●そういえば――
いっとき「マスコミ・ビジネス」にどっぷりだったせいで、そんな「悪臭」にはひどく敏感になったようだなぁ。
とにかく、「虚勢」「虚名」に浮かれているヤツが嫌いだった。
●そういえば――
国際サッカー連盟(FIFA)がらみのワイロ汚職事件や、わが国会議員たちの公費の不明瞭な使途など……もうウンザリだぜ。
●そういえば――
「積極平和主義」という美名のもとに使われようとしている膨大な国家予算――どうにも救いようのない「借金大国」を放置して、創造性のない、そして平和に逆行するような「安保法案」を強硬推進するヤカラたち――をあらためて嫌悪し、糾弾したい。
人間は、人を救うことよりも、殺すことに関してのほうが、豊かな想像力を発揮する。
――フランシスカ・ピカピア/フランスのアーチスト
――フランシスカ・ピカピア/フランスのアーチスト
●そういえば――
こうした「政治的狂奔」の時流に対して、しっかりした見識をもっているレディたち――たとえば、落合恵子さん(作家)、斎藤美奈子さん(文芸評論家)、浜矩子さん(同志社大学院教授)。
そして、菅原文子さん(菅原文太さんの奥さん)。 以前(1988年頃)菅原文太氏の歌う曲の作詞を依頼され、「望郷」(作曲石田勝範氏)の作詞をした折に菅原夫妻にお会いした。
昨年(2014年11月28日)文太さんは亡くなられた。
文太さんはその27日前、療養中の身でありながら、沖縄県知事選に立候補した翁長雄志氏の選挙応援に、はるばる沖縄に行った。
文太さんは1万4千人の沖縄の人々の前で「沖縄の風土も日本の風土も、そこに住む人々のものだ。辺野古もしかり。他国に売り飛ばさないでくれ!」とアピール。
盛んな共感のアラシが開場にわき起こったという――。
その後、菅原文子さんは「名護辺野古基金」の共同代表(スタジオジブリの宮崎駿氏らと就任)をつとめている。
といった皆さん(順不同)が大好きです!
ケイちゃんの目 ↓
どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎
2枚目のフォトがわが小庭の「白十字」です。
2枚目のフォトがわが小庭の「白十字」です。