「誰も責任を取らない日本」――作家半藤一利
●たとえばのハナシ――
古い新聞でも週刊誌でも、資料として意味のあるものはキープしておく。
「週刊ポスト」8.21/28号の「終戦20周年特別読物」の表題が「誰も責任を取らない日本/作家半藤一利」である。
目下、上映中の映画『日本のいちばん長い日』の原作者だ。
●たとえばのハナシ――
その見出しの文章が「この国はかつて、終戦という大きな決断を昭和天皇にゆだねた。ほかの誰もが責任を回避するために……」とある。
さらに「ミッドウェー開戦」から「国立競技場」「安保法案」まで、この国の本質はまったく変わっていない、というダメ押しの言葉が続く。
さらに、あの忌まわしい戦争に関わった者として、東条英機、山本五十六、南雲忠一、山下泰文の顔写真があり、現在の五輪問題の関係者の顔写真として、アベ首相、森喜朗、下村博文、安藤忠雄氏らが並ぶ。
●たとえばのハナシ――
この週刊誌はすでに約1ヶ月前に出たのだが、五輪関連の無責任問題は「エンブレム問題」でさらに「無責任問題」は拡大した。
●たとえばのハナシ――
前回、本庄慧一郎も、かつて「メシを食っていた業界の」ということでグラフィックデザイン界のことにもふれたが、もともと(あえて言わせてもらえば)ウサン臭いヤツがずいぶんウロウロしていた――。
●たとえばのハナシ――
広告ギョーカイでは、「広告制作者」のことを「クリエーター」と称するが、以前、広告業界に関係のないアメリカ人が「え? 広告制作の者がキリストさんと同じに呼ばれるのか?」を目を白黒させていた。
●たとえばのハナシ――
今回の佐野研二郎氏とやらの「盗作」及び「盗作疑惑」等の問題では、ご本人の対応も、デザインの専門家として名を連ねた者たちの言動も、他の役人たち同様にひたすらウサン臭い……ね。
それは、(前回も書いたが)やはり「責任回避」のためと勘ぐるぜ。
●たとえばのハナシ――
渦中の佐野氏は「(自分の)スタッフたちや家族に対しても中傷や誹謗のアラシがあるので――(というようなイミの)」理由で「身を引く」という。
実際に「盗用盗作」がないと断言するなら、やっぱり、断固その中傷誹謗と戦うべきでは?
●たとえばのハナシ――
現在のテレビを中心とするマスコミメディアには「????」といった質や中味の人間がエラソーに跳りょうしている。
●たとえばのハナシ――
政治の中枢に右往左往する連中にも、ヒドイのがいる、いる、いる!
つまり「金満クサレ族」(本庄慧一郎の造語)は、今回あらためて「金満根ぐされ人」と改めますけどね。
●たとえばのハナシ――
「責任者」といっても、日本国の命運に重大な影響ももたらす者から、職場の「防火防犯責任者」、あるいは「安全管理責任者」などさまざまだが、いずれの場合も、(原発事故同様に)、実際に異常事態が生じたら「責任」なんて取りようがないのだ!
つまり、半藤一利氏が言うように、どいつもこいつも、みんな逃げるのだよ!
●たとえばのハナシ――
一国の首相から、工事現場や工場の「責任者」たる者は、「責任を全うする」ためには、「手のつけられないような悲劇」を未然に防御するために、全力を挙げるより道はない。コトが起こってしまったら、どうしようもない。
●ムセキニン野郎は(前回も書いたように)植木等の主演映画だけにしろ!
●たとえばのハナシ――
国の2016年度予算額は「102兆4000億円」。
それで「一般会計も青天井」(東京新聞2015年9月1日付)、しかも「武器ローン4兆8815億円」だと。
さらに「国民にツケ/悲痛拡大路線」という。
●とにかく、「金満根ぐされ族」に引き摺り回される現在の政治動向は、五輪騒動どころじゃねぇんだよ、ねぇ!
それでなくても、2015年3月時点の日本は、1053兆3572億円の大借金大国だぜ!
公費(国民の税金)を濫費する「金満根ぐされ人間」は許せない!
ケイちゃんの目 ↓
初秋の彩り