「我欲」という迷界迷路
●そういえば――
「我欲の泥海」にみずから踏み込んで、醜悪なカンカン踊りを晒す者があとを絶たない。
額にアブラ汗をにじませてのそのパフォーマンスは、ひたすら惨めでハレンチそのものである。
●そういえば――
あの前都知事のイノセ氏が演じていた現金の札束をカバンにどう収納するかなどの「実演」を思い出す。そしてその哀れな「結果」を。
●そういえば――
甘利という現職大臣にかかわる(裏)金銭問題――国会の場での追求質問に、やたら「あの……」をくり返して、沈痛な表情で応じるその風景は見ているだけで気分が悪くなる。
●そういえば――
地方議員(だった)野々村という者の、とてもマトモとは思えない「公金横領事件」の質疑応答の態度の異常さ!
●そういえば――
この種の「うさん臭いカネ」にまつわる事情聴取の応答では、決まってくり返されるセリフが「記憶にありません」である。これって「馬鹿のひとつおぼえ」という。つくづく思うのだ。「人間って哀れだなぁ」と。
●そういえば――
金銭欲・物欲・淫欲……そして(邪悪な)名誉欲などを差し引いたら「ガラ」も残らない人間がいる――と言った人がいた。
ニワトリのガラは「ラーメン」のスープのダシになる。ブタは「とん骨ラーメン」として歓迎されるのに、「欲」で自滅した人間は「ガラ」も残滓(のこりカス)かねぇ。
●そういえば――
2016年1月20日付東京新聞「こちら特報部」の記事をキープしてある。
「庶民とかけ離れた大企業の役員報酬」である。
2015年3月決算の上場企業で1億円以上の役員報酬を受け取ったのは「212社の413人」ということだ。
(東京新聞2016年1月20日朝刊「こちら特報部」欄より)
●そういえば――
同じ日付の朝日新聞には「(世界の)裕福な62人の富=恵まれない36億人分」という見出しの記事。あなたは読みましたか?
「格差社会のさらなる深刻化」は、いずれ手に負えない「亀裂」をもたらす――と小生は考えています。
(朝日新聞2016年1月20日朝刊「経済」欄より)
猫かぶりは貪欲の一種。最悪の貪欲である。
――フランスの作家/スタンダール
――フランスの作家/スタンダール
●そういえば――
中央、地方を問わず「政治」に関わる者全員、とことん清廉潔白であることは当然である。
まったく、うさん臭い「猫かぶり」のようなヤカラばかりで……イヤになる!
「思考停止」のような選挙民がワンサといるんだ!
「欲と嘘」で心身を硬直させた者は、地獄へどうぞ。
――本庄慧一郎
――本庄慧一郎
ケイちゃんの目 ↓
人を化かさないタヌキ