「社会&芸能・つれづれ愚差」第466回(通算578回)


ワルのり・バカさわぎ・アホ脱線

●それにしても――
 現職の大臣や国会議員の軽率で無責任な行動・言動など、ただ呆れ返り、口あんぐりすることが連続している。
 「領収書」不要で公費(政務調査費など)が使える特例を悪用して「地球5週分」も走り回る――なんて虚偽報告をしている者とか、その行為は詐欺行為そのものだ。
 もちろん、「淫行暴走議員」など、ハシにも棒にもかからない「アホ脱線男」など、どう「責任を取る」のか。辞任すりゃいいのかい?

●それにしても――
 政治のフィールドをはじめ、スポーツ界、マスコミ、芸能界の劣化は目にあまる。
 現在、バカの皮がはがれて「退場」を命じられた者たちの周辺は必ず汚染されているはずだ。

●それにしても――
 現在のマスコミの中核にあるテレビだが――そのテレビ業界にどっぷりつかって生活していた本庄慧一郎としては、その病的劣化の根は、さらに侵犯しているのではと案じている。

●それにしても――
 現在のテレビのAタイム(ゴールデンタイム)を賑わしている番組の主要なものは、いわゆる「バラエティ」と称するモノだ。
 「variety」という用語は、日本では昭和初年代(1920年代)に「ヴァリエテ」というカタカナ語で使われはじめたようだ。
 昭和6年(1931年)の年末にオープンした劇団であり劇場である「ムーランルージュ新宿座」が「ヴアラエテイ」と積極的に活用した。

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●それにしても――
 もちろん「バラエティショー」としての形式はアメリカが先駆で、「ボブホープ・ショー」 「ダニーケイ・ショー」「フランクシナトラ・ショー」などの「名作」がゾロリとある。
 ただし、これらのバラエティショーは、現在の日本のテレビのソレとは大違いで「口から出まかせのアドリブは一切なし」の、一流のプロたち(主演のスターをはじめ構成・演出・セット・音楽・ダンサーの振付など)すべてがとことん練りに練ったモノで、エンターテインメントとしてパーフェクトな作品だった。
 つまり、「アドリブ」という偶発的なものは一切なく、その「アドリブ」と思える部分も、演者と演出の「完璧な計算」の産物だったという。

●そういえば――  現在の日本のテレビの「バラエティ番組」では、出演者はテーマとモチーフを事前に与えられて、あとはすべて「おまかせ」というスタイルである。
 かつて、民間放送スタート時のラジオでも、コント番組、DJ番組など、すべて構成台本があり(アドリブよろしく)などというト書もなかった。

●そういえば――
 スタジオのヒナ壇に並んだ出演者たちの「喋り」は「芸」というものには無縁で、ひたすら(俗な)笑いを強要する。
 番組内容もゲーノー人個人のプライバシーやスキャンダルにかかわることも平然と公開したりと、「ボブホープショー」や「ダニーケイショー」や「フランクシナトラ・ショー」の上質のエンターテインメントとは無縁のモノだ。

●そういえば――
 「テレビ番組週間視聴率」をチェックする限り、その種(ワルのり、バカさわぎ、アホ脱線)の番組はベスト20にランクインすることも稀だ。
 (もちろん、同類らしき3、4のそれらしいバラエティ番組は散見できるが)つまり、既成番組のほとんどはテレビ局の期待する「Aタイム」の成果とはほど遠い結果でしかない。

●そういえば――
 テレビという現場を離れて、ほとんど「無縁」(その後、CM制作に入り込み過ぎ、突如、時代小説文庫に突っ込み、そして念願の舞台脚本――とテレビとははるばる遠く離れた)になった。
 だからこそ、現在のテレビのあからさまな「劣化」が画然と見える。
 いま、スマートフォンやパソコンを使ったユーザー参加形のルートも(その質の如何はともかく)ますます活性しているし。

●そういえば――
 本格時代物というテレビドラマも姿を消した。
 いや、スタンダードのテレビドラマも視聴率20%を越えるモノはめったにない。
 「セット・イン・ユース」という全体のパイも今後、縮小されていくだろう。
 現在のテレビ「Aタイム」の「ワルのり・バカ騒ぎ・アホ脱線」が「無意味なカラ騒ぎ」にならないことを祈る……ばかりだ。(もはや、ソレは悲願なのかもネ?)



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ケイちゃんの目 ↓

ワルのり! 本庄慧一郎のン十年前
撮影:鈴木武男氏

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— posted by 本庄慧一郎 at 03:22 pm  

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