あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆トリオ 本庄慧一郎/みさき けい/深実一露
エゴイズムといやらしいぜいたくの象徴だね。
●そういえば――
放送作家業でキリキリ舞いした時代(1960年〜)、数種のラジオ番組を担当していたことがある。
その中に「国鉄」(現在のJR)提供のオビ番組があった。
構成作家には、取材のための「全国フリーパス」がもらえる特典があった。
しかし、「申請は1週間前に」というルールがあって……結局はスケジュール多忙で、活用できなかった。
●そういえば――
全国の主要駅の「土地・観光ポイント」を「音楽と散文詩」で構成する品位のある(!)番組だった。
結局は、現地取材ナシで、「それらしい番組」を仕上げた――。
その番組のディレクターはSL(蒸気機関車)についての大家で当方SLについて大いにべんきょうした。
●そういえば――
「国鉄」が「JR」になって――このところ「豪華寝台列車」が話題を賑わした。JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」。JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。そしてJR九州の「ななつ星in九州」。
料金は(ざっと)1名25万から150万円とか……。
(朝日新聞2017年6月17日夕刊より)
●そういえば――
1列車(これもざっと)30名〜30数名ということだが……「走る豪華ホテル」といううたい文句で「ヒノキ風呂」もあるとか。
へぇ! 列車に乗ってフロに入るのかい? といっぺんにシラけたね。
●そういえば――
都市の通勤ラッシュ時はあいかわらず殺人的だ――その過密な乗車率ゆえの「痴漢事件」は続発しているし、その一方では地方の赤字路線はどんどん廃止されているゼ。
●そういえば――
従来の仕事柄、毎日のように銀座・六本木・赤坂・表参道などなどに通った。(いや、まじめにコピーライターになるつもりで、広告代理店勤めもした)
その満員電車では、イジワルな女性に「チカンされた」こともあるのダ
●それにしても――
あの「豪華列車」と称するモノ――ずばり「イヤらしいシロモノだ」と断言する。
乗車希望者が殺到しているというが、「いまの日本」のアブノーマルさが――というより「異状なアンバランス現象」が如実に顕在化されていると思うゼ。
●それにしても――
新刊紹介の記事(東京新聞2017年6月8日)に記者三品信氏が『鉄道は誰のものか』(著上岡直美 緑風出版)について書いていた。この本のオビの言葉として「人を大切にしない日本の鉄道」をあげ、同様の問題提起をしている。
●それにしても――
夏休みや冬休みには、学校給食がないから、お腹ペコペコとフラフラ――という子どもたちの現状は放置されたままだ。
一方で、「食べられる食物」の3分の1は廃棄されていて。
そして、世界には貧困に苦しむ人々は大勢いる――。
(東京新聞2017年6月23日朝刊)
(新聞2017年6月7日夕刊より)
(朝日新聞2017年 5月30日夕刊より)
●それにしても――
政治も、社会も……一般の人たちのアンバランスと独りよがり感覚。
そして醜悪で病的なエゴイズムと商魂――「内実を無視したぜいたく」は、ただ腹立たしく不快だね。
●それにしても――
永平寺(福井県)の修行僧たちの日常をそのルポ記事で読む。
「食費は1日200円」という文字に、あらためて己れの日常を省みる。
「ふやけたぜいたく」に押し流される「いまの日本」の潮流を考える――。
(東京新聞2017年5月13日朝刊)
P.S. 豊田真由子衆議院議員(自民党)そして稲田朋美防衛大臣(自民党)などなどの、「失言・暴言」問題。
それは、「ミス」というような問題ではない。
人間の「性格」が発する「害臭」だ。
撤回、謝罪、罷免などの「お手軽処理」で済ませるコトじゃない!
「人間の価値」は「丸ごと」での評価をすべきだ。「表向き」と「見た目」で「判断する」のは現代社会の「手に負えない悪習である」。
あの「ナチスのヒトラーの亜流人種みたいなヤツがウロウロしてるゾ。どうにも手に負えない「クズ人間」を国政に関わる「代議士」に選んだ選挙民はダレだ?
(東京新聞2017年6月23日朝刊)
(東京新聞2017年6月29日朝刊)
(朝日新聞2017年6月29日朝刊)
ケイちゃんの目 ↓
Scenes of memories
わが家の小庭に来てくれた鳥たち
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