「社会&芸能・つれづれ愚差」第537回(通算649回)


あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆トリオ 本庄慧一郎/みさき けい/深実一露





恋愛(まがいもの)騒動の大流行


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●そういえば――
 故高倉健さんと仕事をした。TVCM(アサヒビール)の制作で。
 いい男だ。ジェントルで控えめだ。
 ゲーノー・テレビ界で「有名」になったヤツは、だいたい鼻持ちならねぇ奴が多い。健さんは別物だ。
 こちとら、芸能マスコミ界で半世紀以上、生活してきた者だ。
 多くの有名芸能人の「素顔」を知っている。
 「成り上がり者」はほとんど例外なくイヤらしいね。
 健さんはユニークな人なのだ。
 「高倉健没後3年で明らかになった『謎の養女』――」の見出しにつられて「フライデー9/15日号」を買って読んだ。

●そういえば――
 ついでに「不倫愛『失ったカネと評判』」にも気をひかれて、読んだ。
 勝新太郎/松方弘樹/ウッチャン/桂文枝/渡辺謙/石田純一/三遊亭円楽/坂田藤十郎/ビートたけし他の色あせた事のスキャンダル記事だった。

●そういえば――
 「不倫相手を億ションに――」のビートたけしの件は「大御所(さすが)堂々たるもの」とホメたりしているのには笑ったが!

●それにしても――
 ビートたけしを「大物別扱い」にする現在のゲーノー・テレビ界のいいかげんなコト。それこそ大笑いだゼ。
 いや、視聴率狂争に明け暮れるテレビメディアで「人気」だからって、そりゃねぇだろ。
 たけしはもともと好意をもっていた芸人だが、テレビ・パラサイト(寄生虫)に甘んじている彼は、鼻もちならない。
 「女遊び」は勝手だが、縁のふかい浅草に「お笑い芸人塾」でもつくって、浅草活性に尽力したら?
 その点、あんたの先輩の東八郎さんなどはエラかった。(だが、そのセガレは思い上がっていてハナモチならないね)

●それにしても――
 「安っぽい女あそび」でコソコソ・ウロウロする成り上がり者はワンサといる。
 テレビ・マスコミは「不倫騒動」でハシャグが、「不倫」とはまっとうな「倫理――実際道徳の規範となる原理」(広辞苑)という「まっとうな人間の必須条件」を心得た者が、ヒョイと狂ってそれまでの道を踏みはずすコトだ。それが、「不倫」だとさ。
 人間だからイロイロある。しかし、ずっとデタラメ……いいかげんをやってきた者が「いいかげんデタラメ女遊び」にうつつをぬかしても「不倫」とは言わないのダ。
 そうよ。「いいかげんデタラメ女遊び」そのまんまだ。

●もちろん――
 本気、命がけの恋愛で、それまでのまっとうな「夫婦関係」を踏みにじることが――「不倫」である。その場合、近松門左衛門の芝居、『曽根崎心中』『心中天網島』『心中宵康申』他のように、イザという時(追い詰められたら!)心中する覚悟があれば……それはそれでいいだろ。
 でも、ちょっとそのコトが世間に知られると、どいつもこいつもコソコソ逃げる。あれこれ見当はずれの言い訳に終始する。
 うす汚ねぇドブねずみの「色あそび」と同じだ。

●そういえば――
 「心中」ということばは、近松の創り出したコトバだという。
 当時の江戸の連中はこの「心中」という事象に憧れて……幕府は、このコトバを使用禁止にして、「相対死――あいたいじに」という代用語を作って喧伝(?)したりした。

●それにしても――
 成り上がりゲーノー人たちのやっていることは「心中」に至るような上等な恋愛ではない。どいつもこいつも、コソコソとドブねずみのように逃げる。
 かと思えば、たけし君のように「妙なほめ方をされて」、あげく蛙のツラにションベンだ。円楽なんて落語家はダジャレを口走って、逃げ切って……。もういいや。
 ゲーノー成り上がり者に限らず(国会議員・地方議員などの)公務員も「公金」でコソコソ色あそびする――。
 卑しいねぇ。浅ましいなぁ。クソ虫みたいな根性だねぇ!

●それにしても――
 かく申すワタシも、皇居内にお住まいの方やその縁につながる方々のように生まれながらの「品位・品性」を持ち合わせていない。
 だからそこ極力――全力あげて「下品下劣にならないように」努力するのダ。
 でも、それにしても「成り上がり者」といえる者たちの素行って――まったく情けないなぁ!

●そういえば――

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(朝日新聞 2017年9月5日朝刊より)

 15歳の高校生が、男女関係のモツレから、ライバルと目される16歳の男女を死傷させた――という。
 ただ、タメ息が出るゼ、おい!

●そういえば――
 中学生になったばかりの時から、3〜4度も熟読した名作ゲーテの『若きウェルテルの悩み』――16歳の少女シャルロッテ(ロッテ)を熱愛するウェルテルの悲劇の物語だ。
 ロッテはフィアンセと結婚して幸せに暮らすが、ウェルテルはそのロッテをあきらめることができず――苦悩の末にピストル自殺する。
 女性を愛するという男ののっぴきならない「心」に何度も涙した――。
 あらためて、自分の青春を、そして自分の人生をていねいに反芻(はんすう)する糧になった。
 男と女の関わりは――「一生ものの、たった一つの大事なヒストリーだ」!
 「いいかげんな色ごとあそび」は結局はたいてい人を愚かに堕落させるゼ。

●そういえば――
 「ご乱行――淫行あそび」の新聞記事で、「作家」もあったので「へぇ! ダレ?」と思ってチェックした。
 『五体不満足』のホン(自伝)を出した乙武さんのコトだって――どうなってんの? とウンザリした。

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(朝日新聞 2017年9月8日朝刊より)






俳優杉良太郎さんのこと。

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(暮らすめいと 2017年5月号(第103号)より)

 こんなコラムがあった。
 「(杉良太郎は)ベトナムの孤児院の百一人の子供を養子にした。ベトナムに費やしたお金は「二十五億円……」とある。
 同じゲーノー人で、天と地ほどに違う!









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ケイちゃんの目 ↓


Scenes of memories
女体像――日比谷・三宅坂・池袋



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— posted by 本庄慧一郎 at 11:47 am  

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自主CDを制作
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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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