あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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チューインガムは捨てられる
●そういえば――
ずっとムカシ――ある劇団の新年パーティで、出席したお客さまに賞品を贈る催しがあった。
趣をこらしたさまざまな賞品があったが……。
ある人が「チューインガムの詰め合わせ」をもらった。
司会者のコメントが付いた。あの「ものわずけ」というアレである。
「チューインガムとかけて、サテ何と解く?」
いきなりのその問いに即答できずモタモタしていると、司会者が言ったぜ。
「テレビ・ラジオの売れっ子と解く」――「そのココロは、アッという間に味を失って、カスとして捨てられる」ってさ。ハハハ。
●そういえば――
チューインガムって、テレビやラジオの表層で(視聴率、聴取率の数字になぶられて)右往左往しているヒトに似てるんだ! フーン。
●そういえば――
民放局にも、広告代理店にも「名刺なければタダの人」みたいなお方が大勢いましたねぇ。みんな、いま、どうしてるんだろう。
ウン、あの石川啄木の歌に、こんなのがあったなぁ。
いつとなく 我に歩み寄り 手を握り またいつとなく去り行く人々
(石川啄木/1886〜1912年)
(石川啄木/1886〜1912年)
でも、こんな歌よりもこれがいいなあ!
三人(みたり)恋ひ 右と左に抱けども のこる一人は抱くすべもなし
(オレも、モテタもんなぁ!と、そっとつぶやく)
(オレも、モテタもんなぁ!と、そっとつぶやく)
ケイちゃんの目 ↓
Scenes of memories
さよなら 築地市場 場外の風景
さよなら 築地市場 場外の風景