「社会&芸能・つれづれ愚差」第565回(通算677回)


あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


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いい女は「いい匂い」をまとっている。


●そういえば――
 書き下ろし時代小説とよばれる文庫本をざっと50冊ほど書いた。
 もともと舞台脚本を書くのが主目的だったから戯曲も10と数本あるか。
 文庫や雑誌短編では、池波正太郎先輩のような悪党始末物を――。そして、せっせと「いい匂いのするいい女」を描いた……(つもり)。

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書き下ろし文庫本(その一部)


●そういえば――
 「いい女のいい匂い」とは香料香水や化粧品の匂いではなく、その女の……いのちの匂いというコトである。
 映画やテレビでは、その「匂い」のイメージを伝えやすい。
 でも、活字や文章だけではアピールしていくのダ。

●そういえば――
 現在の劇場映画のシステムでは、スクリーンに合わせた「匂い」を劇場に流すことはカンタンに出来るとか。
 たとえば、ベッドに一糸まとわぬ美女のからだの匂いとか――。
 しかし、カットが替わってのカーチェイスの車のガソリンの臭いや、こげたタイヤの臭気や、その後の殺人の血の臭いなどがまぜこぜになったら、手におえない「悪臭」に変化する。
 つまり、一度バラまいた「匂い――臭気」は瞬時に消去することは不可能ということだ。

●そういえば――
 例の佐川宣寿氏――。見た目は有能完ぺきの官僚、お役人というフンイキだが……正直、「虚」の臭気がまつわりついていたねぇ。
 もっというと、あの「眼」が気になって仕方なかった。一見して、「真摯な眼」に「?」を感じた。

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(東京新聞2018年3月28日朝刊欄より)


●そういえば――
 演劇――優れた舞台俳優は、演技表現として、それを着実にアピールする。
 たとえば、三好十郎作『ゴッホ小伝/炎の人』の滝沢修。
 「迫真の演技」と賞賛されたその存在感とリアリティ――「滝沢修のゴッホ」は記憶から消え去ることはない。

●そういえば――
 その名を「屁糞葛/へくそかずら」という名の野草がある。

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(「野草ポケット図鑑」菱山忠三郎氏 昭和62年 主婦の友社刊より)


 見た目の小花は可れんだが、葉やクキを揉むと、とんでもない「悪臭」を放つ!
 「哀れな運命」を背負った生きものなのだ。
 人間――この「ヘクソカズラ」のようになりたくない!


●それにしても――
 「人間」のうさん臭さというのは、ワタシにはよくワカル!
 いくらエラソーなことを口にしていても、インチキなヤツはすぐワカルのです!







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ケイちゃんの目 ↓

2020年東京五輪・パラリンピックマスコットを
逆さまに見てみよう

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:04 pm  

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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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