「社会&芸能・つれづれ愚差」第581回(通算693回)


あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


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 浅利慶太さん/鈴木智さん

心からご冥福をお祈りします。




●劇団四季の草創期(1953年劇団結成)から浅利氏の近くにいた。


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(朝日新聞 2018年7月19日 朝刊より)


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(東京新聞 2018年7月19日 朝刊より)


 劇団四季が隆盛をほこる時代になってからの記述はいろいろあるが――。


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「エクウス」は、日下武史と市村正親の舞台だった。市村正親は「少年アラン」だった。




●たとえば「第8回公演」のパンフレット(というよりチラシ)のコピーがある。
 ジャン・アヌイ作「せむしの聖女」。
 入場料200円である。
 当時の四季は、東京駅八重洲口にあった国鉄労働会館や神田一ツ橋講堂を使用していた。

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●「せむしの聖女」の出演メンバーは、日下武史、水島弘、田中明夫、高橋昌也、藤野節子、杉山紀子、緑川薫、安田千永子……この人たち全員と親しく会話している。

●というのも、小生のイトコになる女優水沢有美が、当時たしか6歳で浅利慶太氏に請われて「せむしの聖女」に出演し、その付き添いをしたからである。

●小生の叔父で師匠の劇作家小沢不二夫(1912〜1966年)が、当時、民間放送のラジオドラマを大量に書いていたので、彼らは「生活費稼ぎ」に小沢家によく顔を見せていた。
 しかも、水島弘氏の実家は西武線上石神井(畳屋さん)で、小沢家(武蔵関)の近くで――。

●小生は水沢有美に付き添って稽古場通いをして、皆さんと親しくした。田中明夫氏は叔父小沢に「アキちゃん」とか「アキ坊」とよばれていた。

●浅利さんの「せりふ術」に対する指導は厳しく……でも、結果的にはあまり「巧み」とはいえなかったなあ。

●武田泰淳の「ひかりごけ」という芝居も観たが、浅利氏の「理想」とはほど遠い「生硬」さがあった。

●かく申すぼくはその後、日下武史氏に請うてラジオ番組の語り手として出演してもらい、親しくおつきあいしたけど――。

●同時代を生きた浅利氏とは、結局は「近くて遠い間柄」だった。


***


●劇団民芸の俳優鈴木智氏。
 なんといっても「民芸そっくり」が好きだった。


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(東京新聞 2018年7月19日 朝刊より)



 小生の師の叔父小沢不二夫は、『炎の人/ゴッホ小伝』を書いた三好十郎氏と親しく、そのツテもあって三好十郎主宰の戯曲座で学んだ。
 そして、三好十郎氏の書斎でのお手伝いもした。
 鈴木智氏は、その三好十郎作「斬られの仙太」の真壁の仙太郎役を演じたいた。
 小生にとっては「炎の人」も「斬られの仙太」も忘れることのできない「道標」である。


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●現在――演劇は、あいかわらず「試練の道」を強いられているようだ。
 書きたいことはいろいろあるが――。
 鈴木智さんのご冥福をお祈りいたします。






***





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新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 03:53 pm  

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