「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第91回(通算803回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


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「ARTISAN」というコトバが好きだ!


●「アルチザン」――フランス語だとか。「職人――職人的芸術家」という意味。
 もちろん、画家ゴッホのような純粋なアーチストはひたすら尊敬する。
 「物書き業60年」と自称する己は、「物書き業の職人」といえるかも――しかし、「芸術的」という呼称とは縁遠いか。

●10代の頃に住んでいた荒川区尾久(都電小台)の住居の周辺はいわゆる「三業地――料理屋・待合茶屋・芸者置屋」のある一帯だった。
 待合茶屋の子と同級生で、きれいなお姐さんたちに「坊や、おいで」と呼ばれチリ紙にくるんだ最中をもらったり、ワケもなくきつく抱きしめられたり――(と、前にも書いた)

●それも貴重な記憶だが、それよりも「和服仕立て屋」や「結髪屋」や「料理仕出し屋」などという商家にドキドキするようなシゲキをうけたのを忘れない。
 その後の人生では(時代は戦争という嵐に痛めつけられて)二度とない環境だったが、その記憶の情景は鮮明だ。
 仕立て屋には、20人ほどの男性裁縫師が広間に座って、和服を縫っていた。
 その仕事の内容も「粋な職人芸」だったはずだが、風景そのものがリンと美しく、子供ごころにも、しびれるような快い緊張感を体験した――その思いはいまもって忘れない。
 「ARTISAN」というコトバと共にずっと記憶の中に息づいている。

それにつけても 最近、職人らしい職人は、どこにいますか? ぜひ、お会いしたいなあ!


***







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イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
都会の冬の川は淋しい。



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— posted by 本庄慧一郎 at 03:05 pm  

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