江戸前の活きのいい旬の魚貝を、彩りや形の美しさで楽しみ、味わい食する粋な鮨屋(華屋)が江戸庶民の評判を呼んでいた。
店主の与兵衛は、若狭・小浜で生まれたが、十歳の折り一家離散の憂き目に遭い、故郷を追われるようにして江戸に辿り着いた。
辛酸を舐め、修行時代に知り合った同郷の浪人や船宿の兄妹たちと家族同様に付き合いながら、屋台の鮨屋から、大店の主へと大成功を収めた与兵衛。
辛苦に喘いでいた若いころに受けた恩を返すべく、困惑している人々に与兵衛は救いの手を差し出す!
江戸情緒豊かに描く人情時代小説。
(文庫カバー裏より)
目次 |
第一話 |
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名残の雪 |
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第二話 |
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行徳の俎板 |
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第三話 |
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裏山の一本桜 |
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第四話 |
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枡落とし |
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第五話 |
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おけらの仇討ち |
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