すぼまっていた唇がしどけなくゆるむ。
余之介の右手は自然に動いて、
浴衣の上からおひなの乳房の在り処を探る。
十三歳とは思えぬいい男の余之介の女遍歴。
根岸の里の金魚池で幼馴染の修吉と出会った後に、
姉おすずと関係をもってしまうが…。
(文庫カバー裏より)
目次 |
緋いろまんだら |
- |
余之介十三歳 |
金魚売りのくる頃 |
|
|
金魚池を営む修吉の姉
おすず |
 |
しばられ弁天 |
- |
余之介十三歳 |
萩の花の頃 |
|
|
絹問屋の主の妾 おさよ |
 |
花芯(かしん)の露 |
- |
余之介十三歳 |
菊花の頃 |
|
|
植木屋半蔵のひとり娘 お甲 |
 |
みだら二重底(からくり) |
- |
余之介十三歳 |
歳の市の頃 |
|
|
廻船問屋の女中 おふさ |
 |
春告げ鳥 |
- |
余之介十四歳 |
女正月の頃 |
|
|
独楽作り清四郎の娘 おひろ |
 |
女人旅立ち |
- |
余之介十四歳 |
春の淡雪の頃 |
|
|
酒問屋のご隠居の妾 おこと |
|