霊験あらたかな秋葉権現(あきばごんげん)のお札を求めて、
大川を本所へと渡る舟が転覆した。
凍てつく川から女や子どもを救ったのは、
御家人の次男坊三男坊、松之介・竹之丞・梅太郎の三人組だった。
生家では厄介者扱いされ、
無頼と怠惰の日々を送っていた彼らだが、
今は「どんなことでもいい、世のため人のためになることを
気がむいたらやっておくれ」という
緋扇屋秀五郎(ひでごろう)の寮で気ままに暮らしている。
「松竹梅」の爽やか三人組の活躍を描く痛快新シリーズ!
(文庫カバー裏より)
目次 |
序 章 |
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柳原土手の濃い闇五つ刻 |
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第一章 |
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霜月のおんまいの渡しのさんざめき |
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第二章 |
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雪もよい怪しの刺客の堀の端 |
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第三章 |
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人の世は行きつ戻りつつ土手八丁 |
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第四章 |
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白日の夢のまどろみ水脈の果て |
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第五章 |
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この刻を咲く花のあり散るもあり |
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第六章 |
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小ぐるまは回りめぐりて五月闇 |
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終 章 |
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妖かしの舞台ゆさぶる疾風来る |
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