小生のこの「週替りエッセイ/社会&芸能つれづれ愚差」を愛読して下さっている親愛なる皆様、お元気のことと存じます。
当方はあいかわらず、コツコツとセコセコとつましく文筆業で生き永らえております。
ベースになっている文庫書き下ろし時代小説もこまめに書き続けており、心うれしいファンの方の声援はいまの小生のバネになっています。
そして、平行して書き進めているノンフィクション路線――2009年1月刊の「幻のB級!大都映画がゆく」(集英社新書)でも多くの皆様からのご好評をいただき、大きな励みになりました。
というわけで、今回は東京新聞出版部さんにチャンスを与えてもらい「新宿今昔ものがたり/文化芸能の三百年

東京新聞出版部刊 B5版/160頁 2010年6月2日発行
すでに数十冊を超える小生の出版物の中では初めて――というユニークな企画であり、盛り沢山の内容です。
元禄12年(1699年)の〔内藤新宿開設〕から2008年12月の〔コマ劇場閉鎖〕までの歴史をタテ糸に、第二次大戦前と、その敗戦後の闇市や歌舞伎町誕生秘話、さらに歌声喫茶やフォークゲリラ騒乱……などなど、社会&芸能のエポックをヨコ糸にしての構成です。
かつて雑誌「東京人」の立案者で編集長の粕谷一希氏(現在、評論家)のご力添えで同誌の1987年〜1991年にわたる5年間、五七五とフォトという構成の「とうきょうヒッチはい句」の仕事をさせていただきました。(のちに冬青社「東京ろまんちっ句」として単行本化されました)
そのありがたい経験をスプリングボードに、時代小説を書き初めましたが、同時に東京のさまざまな街と大きく関わった経験から「街と社会&芸能史」への興味と関心が強力にプッシュされました。今回の「新宿今昔ものがたり/文化芸能の三百年」も本庄慧一郎にとっての貴重な産物といえそうです。
謹んで諸兄姉のご高覧をここにお願いして、ご批評・ご感想などをお寄せ下さればと願うものです。
ケイちゃんの目 ↓
歌手・尾崎 豊の墓所
墓碑のことば 生きること。それは日々を告白してゆくことだろう
−放熱への証ー