それにしても――である。
自民党政権半世紀以上、その間ずっと「公金」のムダについて公開討論するということは皆無だった。
破産寸前という国の財政にずっとソッポを向いていたのは自民党政府だ。
なにはともあれ、「ムダ撲滅」にムキになって立ち向かうヤリトリが「可視化」されたことに拍手を送りたい。
もう一度、それにしても――である。
質問する仕分けメンバーに対して、回答する役人たちの、不様さは……ひたすら情けない。
彼らの……顔の……表情の……態度の……そのコトバのなんとも「胡乱なこと」といったら……情けない。みっともない。だらしがない。
ちなみに「胡乱――うろん」とは、乱雑であること。いいかげんなこと。不誠実であること。さらに疑わしいこと。胡散臭いこと……です。
それにしても――つい、言いたくなる。
天下り役人はあとを絶たないんだってネ。
役人OBとやらの中には、ダニのように、シラミのように、過剰な報酬を得られる「胡乱」な団体にへばりついている者が後を絶たない――人間って、しょせんは強欲のカタマリなんだなぁ。
そんなことをつぶやきながら、ついついクセになっている「類語辞典」をひく。キィーワードは「欲」である。
欲心・欲念・欲求・欲得・我欲・私欲・多欲・大欲/物欲・利欲・俗情・山気・邪欲……キリがない。
ぜいたくと貪欲――これらの疫病は、あらゆる国家を破滅させるものなり。
ローマの政治家/カトー
我欲を除くとパンツをはいたガラしかのこらない――なんてコトあると思うよ。
金と良心は反比例する
ロシアの作家/ゴーリキィ
ケイちゃんの目 ↓
雑司ヶ谷の朝顔三姉妹