小生のHPに訪問して下さる多くの皆様、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
ほんらいなら皆様ひとりひとりにお年賀状を――ということですが、5年前にギランバレー症候群を羅病し、治療とリハビリでなんとか年末に退院したものの、御年賀のごあいさつを欠礼せざる得なくなり、以来失礼しております。
にもかかわらず、多くの皆様から親愛なる賀状を沢山頂き――ここに感謝の意を表し、心からの御礼を申しあげます。
おかげさまでトンデモナイあの病気をなんとかハネ返して、あいかわらずの作家業を営んでおりますが――。
でも、二月(旧正月?)ころには、近況報告をかねて、皆様方にお手紙をさしあげるつもりでおりますので、どうぞあしからず。
1800万画素というカメラを求めての行動
物書き業というのは古いことばでいえば「居職」。ずっと書き続けている時代小説でいえば指物師とか、筆作り屋とか、錺り師とか、彫金師とか……といった座り仕事の職人さんのこと。
とりわけ物書き業は、書斎の机と、原稿用紙と、筆記用具と資料本の山との時間つぶしです。
なんとも陰気でふん切りのわるいショーバイなんですね。
ン十年もやってきた生業(なりわい)ですけど、やっぱりどうも心にもからだにもよくないようで――。
でも、この仕事以外に趣味といったモノがまるでないのデス。
日常、趣味らしいモノといえば、ちょっとアルコールをたしなむ(なんて気取ってらァ)のです が、これも45度とか50度なんて強いサケをひとりで飲むというヤボなもので、ハイ。
となると、たちまち指導係(つまりワイフ)からブレーキがかかるのです。それで中途半端な酔いはスグ眠くなるので、午後8時にフトンへ――なんて、まったくバカみたいなありさまでして、結果、とことん健康的なのです。
そこで昨年秋あたりから、あらためて1眼レフ&小型デジタルカメラなどを新しく買い込み(その1台が1800万画素なんですと!)、モーゼンと外を駆けずり回るというコトにしたのです。
昨年12月から以後、とにかくあちこち走り回ったのデス
カメラは広告制作の時代、CM作りで、ペンタックス、ニコン、そしてヤシカ(当時)などアレコレやったもの。そのせいで、安物ではあるけれど何台も使い潰してきたという経歴があります。
そして、その映像は、たとえば雑誌「東京人」(1987年の創刊の項)編集長だった粕谷一希さんに認めて頂いて「東京ろまんちっ句」というフォトと五七五とショートエッセイという企画で5年間も連載して頂く。
その企画を冬青社の高橋国博さんが、しっかりした単行本にまとめて下さった。(とくにフォトの処理に手をかけて下さった)。
そして昨年、東京新聞出版部さんから出版して頂いた「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年

なにしろ、「三百余年」という歴史をたどるわけで、とくに戦前戦後のフォトについては小生の出番はないものの、最近のモノは何点も使用されました。
とりあえず、「映像の捉え方」という点でOKを頂いたのデス。
――そんな自主行動のさなか、ある親しい友人を通じて、旅をテーマにした雑誌の記事をというオファーがあり、当方、欣喜雀躍してお受けしました。
「文と写真」という仕事で――とにかく外を走り回ったのデス。
まず、葛飾柴又(以前「東京人」で取材していたが今回も複数回!さらに、浅草・本郷・業平――あのタワー)等々、年末も年始もなく出かけたのデス。
とりわけ、神田川にこだわり、源流の井の頭池の夜明け(暗闇で日の出を待った)を撮り、その日のうちに下流へと取材・撮影を続け、大好きな浅草橋から柳橋と隅田川。ついでに両国回向院で「鼠小僧」の墓なども――いやいや、浅草へは都電荒川線を経由、三ノ輪の浄閑寺なども取材したり)して1800万画素のカメラになじんだ。
そしても一つ、「やったネ!」という満足感を味わったのは、アノお茶の水の(鉄道ファンのビューポイント!)からのカットであります。
新しい年の日差しにきらめく神田川の流れと、トンネルから現れる(またはトンネルに進入する) 地下鉄丸の内線の車輌。その上部を走るJR中央線。それと万世橋の鉄橋を渡る総武線の車輌と……同時にキャッチしたネ。
この「偶然の瞬間」はなかなかやって来ないのでありましてネ。
それで、本年は書斎の仕事(時代小説を書く)と同時進行でフォトでもコレといった仕事を――と意気込んでいます。
というワケで自称「石神井のトラさん」――とにかく、2011年、健やかにスタートしました。
さっそく賀状を下さった皆様方へのご報告です。
新年の五七五――九句のうち、すでに依頼があって三句はある句誌に送りましたので、あとの六句(駄句ですけど)のさせて頂きます。
題してケイちゃんの「阿世駄苦駄句」。ご笑覧を。
寒星座幽かに古木の息遣い
荒む世にゆらりゆ〜らり鯉の群れ
「さかしら」を辞書ひいてみる寝正月
上っ滑りホレ横っ滑り去年今年
メデタイか何がそんなにメデタイか
「ばばしゃつ」に「ずろーす」の看板帝釈天
―― 一露(本庄慧一郎)
ケイちゃんの目 ↓
伊能忠敬像/深川不動尊境内
大隈重信像/早稲田大学校内
車寅次郎像/柴又駅前広場
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