●ぐりはま――ハマグリの前後2文字の逆さ読み。期待はずれ。アテはずれのこと。ぐれはまともいう。
期待した内閣や政治家たちと、その結果の大狂い現象を「ぐりはまシンドローム」という。
●ますおとし――「枡落とし」と書く。ほんらいネズミを捕まえる仕掛けのこと。転じて、無実の者を罪に落とすためのことをいった。
現在の検察の組織と検察官の体質の根底にソレがあるとしたら――ああ!と嘆くしかないのかい?
●げすばる――「下司張る」と書く。人格・人柄がなんとも下品であるというイミ。
一見して、見た目も生活も、日頃の立ち居振る舞いにも、コレという難点はないようだが、人間としての根っこがそっくり下司下品であることをいう。いるんだよねぇ。とことん金欲のカタマリみたいなのが。ゲーノー界の成り上がり者はその典型。
●まいない――「賄賂」と書く。つまりワイロのこと。「袖の下」と同じイミ。
さまざまな政治的・社会的権限をもつ者が格別の便宜を計ってやるという「恩義」と代替えに金品をせびること。江戸史の中の人物では田沼意次が有名。江戸語では「マイナイ」という。現代の政治・社会から完全に根絶できないオバケ・システム。
●うそはっぴゃく――この場合の「八百」は接尾語。または強調語。つまり、「この世はウソだらけ」ということ。
いまや、政治家とカネの問題からスーパーの万引き常習犯まで、ウソと無縁のモノはないネ。
そう、江戸っ子は「あの野郎、ウソをとったらガラも残らねぇ」などとタンカを切った。現在なら「あの野郎、ウソをとったらパンツも残らねぇ」などという。
●ふんどしのかわながれ――「褌の川流れ」と書く。つまり、あのフンドシを川に流してしまうと杭に引っかかって離れないというコト。これを「食いしんぼうで意地が汚い」というイミになる。
そういえばやたら食い物にこだわるテレビ番組とそこに登場する者たちってあれは、「しまりのねぇ、川流れのフンドシみてぇだなぁ」というワケ。
それにしても、さんざんにムダ遣いしたアゲクに、金がねぇと年貢(領主や大名が農民から税金の代わりとしての米を物納させた)を強制したり、その量を一方的に増量(増税)した。無責任で無能な為政者はあとを絶たない。そして歴史に記録されなかった百姓一揆(反対行動)はワンサとあるのデス。
――本庄慧一郎
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