「社会&芸能・つれづれ愚差」第224回(通算336回)

炎暑・酷暑・対処・読書&ビンボー症
 

 自称――トコトンのビンボー症である。
 つまり、神経質で、短気で、肝が小さくて、気が変わりやすくて……と、しっかり自覚しているのデス。
 とりわけ、2011年3月11日以後、日々の思いは乱調を来たし……あれこれ自分流に自己調整に努めてきた。



 もともと〔人事交流〕の激しいギョーカイで働いてはいたが、その時代に好き嫌いを言わず(というよりショーバイのために)謙虚に励んできた――。



 現在は――芯から納得のできる人と誠意をもっておつきあいできればそれでいいと思っている。つまり、ムリして大勢の方々と交流する必要はないということだ。



 でも――「うわぁ、こういう人と出会えて、ありがたい」と思わず呟くような人とヒョイ、ヒョイと出会える最近である。
 具体的に、どういう人か?
 現在の小生の気持に〔新しい意欲をもたらし〕、その意欲にふさわしい条件や環境を与えてくれるかも知れない人……ということになるか。
 こうした〔快いなりゆき〕には、ひたすら感謝をするばかりである。
 前回のこのHPにもそういった方々のことを書いたけど!



 心機一転という四文字が好きだ。
 この春先から夏の入口にかけて、その心機一転の四文字につながるような本を謙虚なキモチで再読もふくめて読んだ。



「おばあちゃんのおにぎり」さだまさし/くもん出版
「青い風船」宮内純子/くもん出版
「半分のさつまいも」/海老名香葉子/くもん出版
「一九四一黄色い蝶」岩崎京子/くもん出版
「父の戦地」北原亜以子/新潮社
「ふたりのイーダ」松谷みよ子/講談社
「戦下のなかの子どもたち」いわさきちひろ/岩崎書店
「凧になったお母さん」野坂昭如/NHK出版
「砂の音はとうさんの声」赤尾憲久/小峰書店
「八月がくるたびに」おおえひで/理論社
「戦争童話集」野坂昭如/中公文庫
「ちひろの平和への願い」いわさきちひろ/講談社文庫
「貝になった子ども」松谷みよ子/角川文庫
「ガラスのうさぎ」高木敏子/金の星社
「新潮現代童話集」今江祥智・灰谷健次郎篇/新潮文庫
「ゾウさん死なないで」山田紘一/東海出版
(etc……順不同)



 このシンドイ夏――本庄慧一郎にきわめて意義のあるモチベーションを与えて下さったのは、書籍編集者で、同時に大衆芸能史研究家であるH・Kさんである。心から感謝!



 そしてもうおひとり、映像クリエーターのY・Yさんとの出会いにも(イイとしをして)胸をときめかせる思いがある。



 「ヨッコラショ・ドッコラショ・ビンボー症」――本庄慧一郎

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          ケイちゃんの目 ↓

新宿/マツゲの店のウィンドウ

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:37 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第223回(通算335回)

あの時代のことと中村とうようさんのこと

 大学受験期を迎えた孫が、この春、志望校の武蔵野美大にさいわいにも入学した。
 脚力を鍛えるためにウォーキングを兼ねて、小平市にある校舎を訪ねたりした。
 かつて、かなり本気になっての〔広告制作業どっぷり〕の時期があったから、〔ムサビ〕出身のデザイナーやアートディレクターたちと親密な共同作業をした。
 その一方では、小生の物書き業の主要アイテムは当初、民放ラジオ局でのさまざまな番組を担当する放送作家だった。
 その中心にあった仕事は、「東芝EMI」(当時)を中心とする音楽番組で、あれこれと台本を書いた。
 たとえば、日本初上陸(!)のビートルズをはじめ、ベンチャーズやあまたのロックやポップスイロイロ。(たとえば、その一つ、当時、有楽町にあったニッポン放送での番組タイトルは「ポップ&ポップス」だった!)週1の放送で、とにかくさまざまなアーチストを(知ったかぶりで)紹介した。
 同時に、歌謡曲などのスポットCMなども制作したから、当時のスター歌手水原弘・黛ジュンの売れっこたち、それに「帰ってきたヨッパライ」のザ・フォーク・クルセダーズなどなどの販売促進に一役買った。
 音楽評論家の中村とうようさんがごく身近かにいた。
 音楽全般に対する博識と、そしてDJとしてのその語り口は、録音スタジオなどでこまかく接触していた。



 その中村とうようさんが武蔵野美大に、豊富で価値のある資料を一括して寄贈したという記事を先日新聞で読んでいた。
 そして、きょう(平成23年7月22日付け)新聞各紙で「中村とうよう氏、自殺」を知った。
 東京新聞には、武蔵野美大における「中村とうようコレクション展」会場での、にこやかなお顔の氏のスナップ写真があった――。



 耳に快い声と語り口。そして、決してエラぶらないそのジェントルなお人柄と……きわめてまっとうなキャラクターだった。
 なぜ、自殺という結末になったのか――。



 親しい関係者へは「投身します」「絶望したわけじゃない」「お世話になりました」と書かれた〔遺書〕が届けられたという。
 ただただ、心が痛む。



 最近、ン十年も前に接点のあった人と再会したケースがいくつかある。
 広告業時代の代理店オーナーだったH・S氏。同じく同僚だったY・Y氏。そして演劇をめざした当初、同じ劇団で出会った俳優のM・G氏。もうお一人、当時、小生の「あこがれのひと」だった元女優のS・Kさん。そして、同じく縁浅からぬ元女優O・Cさん……。
 ウソばっかり。醜悪な自己保身と我欲ばっかりの現在、ン10年もの時を経て再会した〔旧知〕とのエピソードの質は文句なしに上等である――。



 それにつけても、中村とうよう氏――噫々!
 そういえば、2011年――平成23年――7月22日は小生のバースデイで家族に早めのお祝いのセレモニーを催してもらいました。

 新しいハードルを設定して、何とかそれをクリアしたいと意欲している昨今です――。

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          ケイちゃんの目 ↓

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて妻としたしむ/石川啄木

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:32 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第222回(通算334回)

 8月15日は太平洋戦争の敗戦記念日である。
 つまり、満66年を経た――ということになる。
 とりあえずは、平和という基調をくずさずにやってきた。
 しかし、あの「激動の敗戦の前後」に飛び交った忌まわしいコトバがいま、当たり前のようにリピートされている。

 いわく――緊急避難・疎開・避難所。節約・倹約・助け合い・ムダを無くせ。復興・復活・再建・再興。


 被爆・被曝・残留放射能・後遺症。

 サマータイム・停電屋(昭和23年)



 ついでに昭和20(1945)年の流行語――神州不滅・一億玉砕・ピカドン(原子爆弾)一億総サンゲ・復員・虚脱状態・進駐軍・四等国・パンパン(街娼婦)・戦争責任・戦犯裁判・民主化。



 軍の暴走で破綻した日本――その66年後は、利権集団の狂奔でボロボロになる?



 反・脱・卒――いかがわしい政治屋たち!

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          ケイちゃんの目 ↓

練馬・石神井 三宝寺池

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          サワガニ/貴重な存在になりました

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            三宝池の湧き水(井戸?)




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— posted by 本庄慧一郎 at 01:11 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第221回(通算333回)

「第18回東京国際ブックフェア」2011年7月7日〜10日

 初めて出かけました。
 7月8日(土)午後1時と4時30分に「電子書籍サイト・ConTenDo/コンテン堂」ブースにて「本庄慧一郎と電子書籍」というテーマで、スピーチをしました。
 このところ、来場者10万人〜12万人とかで、この酷暑の夏にもかかわらず大盛況のようです。



 いまから15年ほど前、「謝謝の樹(シェシェのき)」という本を出版しました。
 今回「電子書籍・作家エージェント・プロデューサー」の川島司さんの協力で日中同時再出版の企画が具体化しつつあります。
 「電子書籍サイト・ConTenDo/コンテン堂」の本棚に登場するというワケです。



 「謝謝の樹」のサブタイトルは「五十嵐勝と中国留学生の日中友好」です。(当時の著書名は望田市郎で、本庄慧一郎の本名です)
 五十嵐勝さんは、船橋市夏見台にある実在の八百屋さんで、当時(1980年頃)、店の近くにあった中国留学生の宿舎の学生諸君を物心両面で援助して、その延べ人数4000人と熱い交流をします。

 この五十嵐勝さんという「友情と情熱のかたまりのような人」については、すでにノンフィクション「八百春走る」や映画「北京の西瓜」(監督大林宣彦)がありましたが、本庄慧一郎としては「小説――ものがたり」として書かしてもらいました。
 当時、五十嵐勝さんは留学生支援に入れ込みすぎて、借金がかさみ、店舗や自宅などの差し押さえという苦境に追い込まれていました。
 そのピンチを知った留学生やそのOBたち、そして映画スターのジャッキー・チェンの運動で五十嵐勝さんは再起したのです。
 そのヒストリーを本庄慧一郎としては「日中友好物語」としてまとめたのです。
 その後も五十嵐勝さんはたびたび中国への友好交流の訪問をしています。
 いま「ボランティア」という言葉はあたかも流行語のようにヒンパンに使われますが、五十嵐勝さんがこの言葉を直接口にされたことはありません。
 「わたしはたんなる日中友好病ですから」と謙虚そのものです。
 中国と日本にかぎらず、すべての国同士が、そしてすべての国の人同士が仲良く共存する――わたしたちの未来は「友好の共存」以外にないと、あらためて思っています。



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新しい電子出版として日本・中国同時発売予定


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東京国際ブックフェア会場/東京ビックサイト


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本庄慧一郎のPRモニター


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7月8日(土)専門セミナーで「電子書籍――制作から販売まで」を講演した
電子書籍・作家エージェントの川島司氏と。




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— posted by 本庄慧一郎 at 02:10 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第220回(通算332回)

いまあらためてグリム童話を

 「ハーメルンの笛吹き男」というタイトルのグリム童話がある。
 町でネズミの群れが傍若無人に大暴れしていた。
 町の人々はその被害にキリキリ舞いしている。
 そこへ「自分ならこのネズミたちを退治できる」と宣言する男が現れる。
 その男が持参の笛を得意げに吹き鳴らす――と、町中のネズミがゾロゾロと姿を現す。男にいざなわれたそのネズミたちはみずから川の流れに入っていって溺死していった。
 そして、町の人たちはネズミの被害から救われる。
 しかし、町の人たちはこの「笛を吹く男」に対しての処遇・対応(その本質、その正体を見定める知恵と努力)を怠った。「ノド元過ぎれば熱さを忘れる」は大衆の怠惰を言ったコトバだ。
 しばらくして再び、あの笛吹き男が現れた。また、得意げに笛を吹き鳴らした。するとこんどは、ネズミではなく、大切に育ててきた幼い子どもたちがなぜかゾロゾロと男の笛の音に誘われて町から去っていったのだ。
 しかも、子どもたちは、二度と町へもどって来なかった――。



 「童話」というより、これは「恐怖の物語」だよね。



 「千年に一度」という地震・津波の大打撃から復興を果たすのもナミのことではない。しかし、現況の「原発事故と放射能禍」の問題はたやすく解決できないのっぴきならない大きな負荷を残した。



 そこで考える。
 あの「笛吹き男」は、現代でいえばダレのことかと。
 暮らしをおびやかすネズミを退治してくれた「笛吹き男」はとりあえず「正義の味方」だった。
 しかし、町の人々はもうひとつ、「笛吹き男」の正体を見究めることを怠ったのだ。
 そしてその、「笛吹き男」のために、明日の希望としての幼い子どもたちをそっくり奪われた――とことん残酷な結果だけが残ったのだ。



 このグリム童話の「寓意」は、現在進行形の日本の惨状に通低する――と思えてならない。



 ホラ!「世のため人のため」を声高らかに標榜してまかり通る現代の「笛吹き男」がウヨウヨしてるじゃありませんか!

 彼らの偽態と甘言にだまされて、取り返しのつかない「悲劇の穴ぼこ」に落ちるということになる――冗談じゃない!と思わないですか?皆さん。

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        ケイちゃんの目 ↓

東京の空

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*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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