自分の可能性をカタチにするのは、自分自身だと思ってきた。
しかし、その作業にはその条件にふさわしい人間――その企画にマッチングしたセンスと才覚を有した人と出会わなければ思いは達成できない。
現在の小生には、いま新たに映像クリエーターのY・Yさんと、大衆芸能史研究家で書籍編集者のH・Kさんとの出会いがある。
ていねいに、大切にお二人とも関わりを深めていきたい――切にそう思う昨今である。
それがそのまま、小生の次の仕事へのステップとなればこんなうれしいことはない。
炎暑8月の読書のテーマは――
当然、テーマは「戦争と平和」だ。
記録映画「ムーランルージュの青春」(幻野プロダクション制作・田中じゅうこう監督)のインタビュー取材を受けた。
あらためて、「戦争と大衆娯楽の命運」を考えさせられた。
今週は、俳優丸山定夫をテーマにした本、3冊を再読した。
1.「丸山定夫・役者の一生」 (丸山定夫遺稿集刊行委員会・代表永田靖)1970年ルポ出版
2.「桜隊全滅/ある劇団の原爆殉難記」(江津萩江)1980年未来社
3.「さくら隊散る」(新藤兼人)1988年未来社
浅草の軽演劇を経由して、いわゆる新劇界に入って「新劇の団十郎」と称された有能な俳優(1901年〜1945年)であった、丸山定夫。
戦時中、移動演劇集団さくら隊のリーダーとして、広島に在って、農村や職場を巡演した。
そして、昭和20年8月6日朝、劇団員ともども原爆に倒れ、日をおかず死んだ。
この劇団は三好十郎作「獅子」(演出八田元夫)をレパートリーに上演していた。
三好十郎氏は俳優丸山定夫を、丸山定夫は劇作家三好十郎氏を敬愛していた。
上記三冊の本はたいてい、炎暑八月に再読する。人間としての「上っ滑り」を自戒するために。
読後感の切なさや哀しみや、そして怒りをつねに新たにする。
折があったらぜひ、皆さんも読んで下さい。お願いします。
「過去からの声」に耳を澄ましながら、そしてまた――
自分がこれから何をするか。または、何が出来るのか?
それを考える。それをつかむ。それを現実化する。志を同じくする人とていねいに交流してゆく。
さあ、ウロウロせずに、性根を据えて新たなステップへ――。
ケイちゃんの目 ↓
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