「家電・テレビショック/9月中間・6社が営業減益」(2011年11月3日朝日新聞)――経済欄記事の見出し活字である。
とりわけSONYの不振が特筆されている。
かつて、(1970年代当時)SONYトリニトンカラーテレビのCM制作(「タコの赤ちゃん」シリーズ→YouTube動画はこちら

激しい時代の変化のさなかで、さまざまな商品・製品の思いもかけない〔浮沈〕をつぶさに見てきた。
また、テレビというキカイが、家族や茶の間の中心で輝いていた時代の風景もはっきり記憶している。
しかし、いま、それらのもろもろのことは、〔昔の語り草〕となった。
この現象にはさまざまな原因・要因があるが、それはそれとして――。
テレビにこだわっていえば液晶パネルとか地デジ化とか、キカイとしてのテレビは大きく革新しているが、けれど、その肝心のソフト(番組)は、限りなく劣化し、後退し、魅力を喪失した。
現在のテレビ受像機でキャッチできるチャンネルはン十とある。(その他、ラジオもまたン十という局がる)
しかし、一部の報道番組やドキュメンタリー番組等を除いての、いわゆるエンターテイメント番組と称するモノには、どうにも手におえないような低俗な内容ばかり――といって差しつかえない。
すでに一般視聴者の新聞などの投書にもあるように、「クイズ・バラエティ・ロリコン芸能ネタ・食べ物と旅・動物もの・デパ地下物産展」といった超マンネリがアタリマエになった。
キカイとしてのテレビ受像機を器(ウツワ)とすれば、そこに盛られる料理のなんとイージーで安っぽいこと。
テレビ局の連中のノーミソはどうなってしまったのかネ。
それと、〔15秒CM〕中心のCM群が主流の昨今だが、その内容や質となるとひたすら押しつけがましくエテガッテ、ただウルサイだけの駄作・愚作が多い。
さらに加えて、番組編成上のCMタイムの乱暴なことといったら!
俗に「ヤマ場CM」「またぎCM」「わり込みCM」とか、はたまた「ブッタ切りCM」「ぶちこわしCM」と言いたい無神経きわまるオンエアがシレッとまかり通っている。
とりわけ「良心的作品」などと喧伝されるオリジナル長時間ドラマや、既成の名作と評価のある映画作品も、目もあてられないほどに駄作・愚作CMでズタズタに分断される。
スネ毛を丸出しにした若い連中のバラエティ番組ならともかく(見ていないが)、制作者たちの誠意や努力の結晶である〔作品〕を放送するにあたっても、 から騒ぎCMやエテガッテCMでズタズタに分断して一顧だにしないテレビ局の連中には……ただ呆れるネ。
結果として、あれは、欠陥商品ですよ、まったく!
さらに――ニュースワイドと称する番組でも、やたら15秒CM5〜8本をまとめてぶち込んでの編成は、ホントに視聴者をナメているとしか思えない。
メーカー各社のテレビ受像機の売れゆき不振は、テレビ局の連中の劣化と大いに関係ある――とダレも言わないのがヘンだね。
あるギョーカイ関係者が言ってた。
「現在のテレビ局は、不動産業・貸しビル業などでもってるようなもんですよ」――だろうなぁ!
ケイちゃんの目 ↓
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