「社会&芸能・つれづれ愚差」第254回(通算366回)

 うそ寒い2012年2月……です。
 東京立川市で母親(45)と息子(4)の二人が遺体で発見された。さいたま市では、60代の夫婦と30代の息子という3人の遺体が……。
 そして、北海道札幌市では姉(42)と障害のある妹(40)のなきがら。
 さらに、釧路では認知症の夫(84)と妻(72)の……と痛々しい〔悲劇〕が連続している。
 現在の社会の〔辺境の地〕には、生きる基盤を揺さぶられている危うい日々を、それでもなんとか生き永らえている人々がまだまだ大勢いるはずだ。

 東日本大震災からそろそろ1年。
 やたら「絆」「縁(えにし)」「地域社会」などのことばが流行語のように飛び交った。
 その一方で、政府行政の対応は怒る気持ちも萎えるほどに、拙劣をきわめている。
 しかも、原発事故に対応するその関係者たちの無責任さといったら……。
 そればかりか「原子力機構元幹部、福島事故後も受注企業役員に再就職」(東京新聞2012年2月24日)など「自覚・反省ゼロ」の、強欲無恥な「わたり役人OB」のハレンチなケースも根絶されていない。我利我欲のケモノたちはひたすらしぶとい。
 気候不順の2月だか、それでもやがては梅の花が咲き、桜咲くらんまんの春景色も見られるのだろう。
 しかし、「政官の根ぐされ」は、やがて日本という国の土台そっくりひっくり返すことになるのではないか。

 ここまで書いてきて、テレビのニュース番組を見た。
 梅の花の名所小田原では、花の開花が3〜4週間遅れているとか。原因は寒気と乾燥というのだが。さて、どうなのか?

 一方、福島県南相馬市では「黒い雨」が降った――という映像が。
 地面が乾いたあとに黒い物質がクッキリ残っている。そこの放射線量が高いと、問題になっているというのだ。

 やがてその〔物質〕が、風に舞い上がって広い地域に飛散して「体内被曝」の原因になるかも――という。

 「フクシマ」の問題は「ニッポン」の問題だと、しっかり認識していない者が、ワンサと存在する。
 「うそ寒いニッポン」になった。

 喉(のど)切って 声失ひぬ  春の雨  波郷




記録映画「ムーランルージュの青春 Link 」(田中じゅうこう監督)で、「寅さん映画」でおなじみの女優三崎千恵子さんのインタビュー場面がある。これが、三崎さんの「生涯最後の出演」になった。
かく申す本庄慧一郎もインタビューされて「ムーランルージュ新宿座」について語った。

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柴又帝釈天(題経寺)の石棚に刻まれた「三崎千恵子」「渥美清」の名前。

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ちなみに、倍賞千恵子さんとは、北区滝野川第六小学校の同窓生です。





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— posted by 本庄慧一郎 at 11:18 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第253回(通算365回)

小生は、いわゆる「ビンボー性」です。
何かやっていないとダメなんです。
このところずっと「これからやってみたいこと」のためのプレゼン用の企画書をせっせとまとめていました。
けっこうムキになって「いい企画」をまとめたつもりです。
ふだんあまり「ヒマをもて余す」なんてことのない男です。
アレコレ、あれこれ……とにかく何かを考えているのです――。
というイミで「ビンホー症」というワケです。

近頃、とてもキライなことのいくつか。
たとえば――
 ・バス停などのバス待ちで、キチンと並ばないヤツ。
 ・公園や道路や、それから公衆トイレを汚す無神経なヤツ。
 ・なんとなく「眺めていた」テレビで、キンキラ声でワルハシャギしてるいい年(?)のガキたち。ヘンナ節や話し方で喋るナレーターたち。
 ・電車やバスのシートで「分相応のスペース」をハミ出して座っているヤツ。
 ・国会の審議の場で得意になって「クイズの出題」のようなコトを喋ってるジジイども。
 ・おなじ場面で大まじめに「アホこいている」大臣どもすべて。
 ・やたら、サカモトリョウマ気取りで毒(?)走しているヤカラ。
 ・その男の動きにウロウロ、オロオロ……そしてしたり顔で賛同するオヤジたち。
 ・なんでもかんでもヘッチャラで「ウソ」ばかりコク野郎たち。
 ・さっさと引っ込んで欲しいI・K・Hのデカイ面の3人組ジイさんたち。
 ――キリがないのでこのヘンで。



 冬蜂の死に所なく歩きけり        ――鬼 城


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          ケイちゃんの目  ↓

「1万歩ウォーク」のコース
池上線と戸越銀座

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:46 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第252回(通算364回)

2010年2月10日東京新聞朝刊「こちら特報部」から

《その記事の文章を(あえて)引用したい》

・見出しのフレーズ。
 「全国の原発から放射性廃棄物」
 「『低レベル』でも300年」
 「最終処分場ない『高レベル』」
 「ドラム缶、年に3万本分」



・記事のイントロ部分
 『原子力政策を続けていく中で最も悩ましいのが、放射性廃棄物をどうやって処分するかという問題だ。放射能を無害化するのに要する時間は低レベル廃棄物で三百年、高レベルになると数十万年ともいわれ、原発が〔トイレのないマンション〕に例えられる理由もここにある。青森県六ヶ所村の核燃料サイクル基地で、日本が向き合わなければならない放射性廃棄物の現実を見た。(上田千秋)』

・記事の「デスクメモ」
 『今から三百年前、日本は江戸時代。江戸市中に大量の灰を降らせた富士山の「宝永噴火」から五年後、大岡裁きで知られる大岡忠相が南町奉行となる五年前だ。当時、低レベル廃棄物処理を始めたとして、ようやくそれが無害になる計算。私たちはそれほど根気のいる仕事を子孫に託そうとしている(木)』

「原発投票30万人達成へ」
「東京、5月に条例請求」
「……原発住民投票の機運は全国的な広がりをみせている」



 それにしても、現実の「ヒドイ状況」を体験しながらも、自分(たち)の未来をしっかり見究められない人間がウヨウヨしてるなんて……!


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         ケイちゃんの目  ↓

座礁事故ナシの客船たち
(石神井ボート池のミニチュア船)

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:01 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第251回(通算363回)

[「無責任」と想定外

 「無責任」というコトバは、かつてコメディアン植木等とそのグループ(ハナ肇とクレージーキャッツ)がフルに駆使してギャグのネタにした。
 最近は、政治・社会の最重要な場で、「想定外」というコトバが、「無責任」な奴らによってヌケヌケと悪用されている。
 つまり、「責任逃れ」の免罪符にしている。
 たとえば、地震と津波、そして原発事故……といった「大事件」に関わってきた責任ある者たちは、シレッとしたツラで「想定外」を口にする。
 すべて、「責任逃れ」のためにである。
 そいつらの顔は「オレオレ詐欺」をはたらく悪党どものツラに共通する気配がある。その悪臭で胸クソが悪くなるのダ。



 「当為」というコトバがある。
 哲学用語の「Sollen(ゾルレン)」の訳語で、意味は「あること」「あらざるを得ないこと」に対しての「当然あるべきこと」「当然なすべきこと」を意味する――である。(「角川類語新辞典」より)
 現在、政治の場にウロウロしているヤカラは例外なく「当然あるべきこと」に対しての、「当然なすべきこと」を実行する誠意や努力がない。
 おのれの無能や怠慢をそっくり「想定外」でごまかしているぜ!
 あなたはそう思いません?



 ――で、またまた、かつての拙著からの転載。
 本名望田市郎で書いたホン「異説熟語辞典 伸びる男のキーワード101」の101項目の中から「責任」を転載させてもらいます。
 どうぞ、ご笑覧のほどを。


05




『〈責任〉とは、より良く生きたいという自らの望みと不即不離にあるものだ。もし責任感を捨ててしまうと、より良く生きたいという望みも捨てたことになる。』

 パーソナル・アイデンティティ(personal identity=個人の存在理由)ということがあらためて問われている。なんとなく、群れや組織にまじって流されるように過ごしてきたビジネスマンたちも、経済や産業の大変革や、企業や組織のリストラなどの揺さぶりで否応なしに〔個〕としての認識を強いられている。従来の雇用関係や労働環境は、能力主義の導入という稀有な潮流のさなかで音をたてて変貌し、もはや曖昧は許されない。
 アメリカの経営学者、P・F・ドラッカーのいう「数百年に一度の世界大変革のとき」を持ち出すまでもなく、いまビジネスマンが体験している混乱や混迷は、たやすくやり過ごせる一過性のものではないはずだ。
 従来は、なにかにつけて、群れに依存し、組織にまぎれて(横並び主義という言葉も同義語である)きた人間には、総じて〔顔〕がない。〔個〕としての覇気がない、主張がない。人間としての息づきや魅力に乏しい。これらのことすべては、責任というものに対する意識の希薄さに原因しているのではないだろうか。責任という名の確固たる意志の欠落した人間に、パーソナル・アイデンティティが具備されるわけがない。
 こんなエピソードがあった。
 メキシコの大統領イグナチオ・コモンフォード(1812〜63)は、衆望を担い、メキシコ行政府長官の要職に就いた。積極的に国の改革に挑んだが、メキシコ政府の体質に結局は不満をいだくようになり、ついには不平分子を糾合して反政府運動を展開する。反乱は予想以上に成功したが、政府の要人であった自分が反乱軍の首領として行動したことに責任を感じ、自分自身を罷免し、断固、国外追放の処分を行ったというのだ。
 〔責任総欠落時代〕ともいうべき昨今、とりわけ、日本の政界の人間にはイグナチオ・コモンフォードの心意気の万分の一の気概もない。ということは、〔責任感を捨ててしまったということは、より良く生きるという望みを捨てたことになる〕 という前述の言葉がそのままあてはまる人種なのだ。

 自分の存在理由の基本は〔責任〕である。そこをあらためて確認したい。

――「異説熟語辞典 伸びる男のキーワード101」

(望田市郎(本庄慧一郎)著/総合法令1994年刊より)



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          ケイちゃんの目  ↓

深大寺・節分の頃

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:41 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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