思い切って「不用」と思われる本類を古書店に引き取ってもらった。
すでに小説などのエンターテインメント本数百冊を被災地の皆さんに送った。古書店の方にはすでに何回か来てもらっているし、一般ゴミとしての本もたびたび処分した。
にもかかわらず、古書店の方の観察では「2万冊以上ありますね」だった……。
現在も、江戸時代の資料本を中心に、ビートルズ詩集やジャズやロック関連本から、動物・魚・昆虫図鑑までイロイロある。
その中から「びっくり害虫図鑑」(創英社・三省堂書店刊)を取り出す。
現在、日本の国の中枢でうごめいていると言われる不届(ふとど)き極まる「人間シロアリ」の、本体をしらべるためである。
頁をめくったのは、「百害あって一利もなし」と称される「人類の敵――害虫」の代表20種類について判りやすく解説した図鑑である。
人類が誕生するはるか昔――約4億年以上も前に、虫たちはこの地球上に存在していた。
あの恐竜さえも絶滅させた自然環境の激変にも生きのび、進化をとげてきた。
現在の地球上にはざっと90万種の昆虫がいるというが、どうにも人間の「手におえない害虫」はしたたかに生きのびている。
そして、その代表ともいえるシロアリ――。
以下、「びっくり害虫図鑑」の「シロアリ」の頁からの引用。
『【厳しい階級社会】シロアリの社会は厳しい階級社会になっている。大別(たいべつ)すれば生殖(せいしょく)階級(女王アリと王アリ)、副生殖階級(女王アリと王アリの候補)、職アリ階級、兵アリ階級である。
生殖階級は文字通り幼虫を生み出す女王と王で、アリやハチでは1回の交尾で十分に以後の産卵(さんらん)に備えられるが、シロアリの雌にはその能力がない。そのため、つねに雄といっしょに生活している。
職アリ階級は、シロアリファミリーの90〜95パーセント近くを占(し)めるいわゆる働きアリで、食物の採取(さいしゅ)や巣作り、巣の掃除、生殖階級・兵アリ・幼虫へ食べものを運んだりする。また、兵アリ階級は外敵防衛がおもな仕事で、そのために頭部は特殊(とくしゅ)な形態に発達している。また、自分では食べものを採取できない。』(びっくり害虫図鑑/山岡亮平・塩田恒三著/創英社三省堂書店刊 p65より)
『【シロアリ対策】シロアリを1匹(ぴき)でもみつけたら要注意! きっと家のどこか、近辺(きんぺん)にシロアリの巣(す)があるはず。早急に退治する必要がある。でないと、シロアリの増えるスピードは驚くほど速い。退治が遅れれば遅れるほど、被害も大きくなる。また、シロアリは長生きする虫としても有名で、女王アリにいたっては30年近くも生きる場合がある。ちょっとやそっとじゃなくならない。あなたの家は大丈夫?』(びっくり害虫図鑑/山岡亮平・塩田恒三著/創英社三省堂書店刊 p66より)
さて、現在の人間社会の「人間シロアリ」は湿っけや水分でなく、金のあるところに発生する。
このところ、東電の偽装経営のエンの下の埋蔵金や、そこからバラまかれるウラ金などを求めて異常発生しているようだ。
テレビの国会審議の中継で原子力安全保安院の院長とやらの男のカオを見たが、彼の「人造仮面」のような異物感は、現在の天下り役人や御用ウソツキ学者、はたまた、行政の中枢にのさばる自覚ゼロ責任者に共通する不気味さがある。
「放射能」の影響でこの「人間界」のシロアリ群は異状繁殖や巨大化するのではないか――?
ケイちゃんの目 ↓
神代植物公園にて
神代植物公園にて
深大寺にて/モノマネ慧一郎
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