「社会&芸能・つれづれ愚差」第384回(通算496回)

無関心・無思慮・無頓着・無自覚……。

●そういえば――
 「天災は忘れた頃にやってくる」と言ったのは、物理学者・随筆家の寺田寅彦だった。
 だが、現在の災害は、「前兆に対する予知」も可能であり、「予防も警戒」にも着手できる。
 しかし、大抵の場合は、後手にまわり――「なぜあの時点で……」と嘆き憤り、後悔にのたうつような始末になる――。

●そういえば――
 地震・大津波・原発施設の崩壊。家屋が、ビルが、街が、そして家族が友人や知人が、狂ったような濁流に飲み込まれていたあのフクシマの地獄図を忘れたわけではあるまい!
 今回の広島は、驚異的な集中雨量による地表滑落を原因とする大量の土砂・巨大岩石・流木等の住居地区襲撃――。
 前者は自然の海に深く原因した惨事だった。今回は宅地化した丘陵に惨劇の主因があった。

●そういえば――
 イギリスの神学者であるウィリアム・ラルフ・イングが言っていた。
 「心配は、それが当然やってくる災難にたいする『事前に支払われる利子』である」

●そういえば――
 予知・予見・予断をないがしろにする悪しきケースは枚挙にいとまがない。
 同時に、絶対に忘れてはならない「体験」や「歴史認識」も脳ミソの少ないニワトリのように、ケロリと忘れる――または無視する。放棄する。
 そう「日本国の惨劇」だった戦争とその教訓も――ケロリ・パーだね。

●そういえば――
 8月28日(木)のAM6:30の室内温度は24度。つい数日前の昼間の最高温度は35度、36度。10度の差がある。
 この温度差のギャップは、現在の社会の「異和」そのものである。

●そういえば――
 このところ、連日報道されている「広島の惨状」についてのテレビだが、そのレポート映像を分断するCF群の(当然のことだが)現実を無視したガナリ・ワメキ・フザケ・エテガッテ……どれもこれもが「エゴのかたまり」にしか映らない。
 せめて、テレビ局の番組内容とCF(商品&企業)の質を考慮しての編成があれば、とハラを立てるが、現在のテレビ局にはそんなデリカシーは望むべくもねぇよな。

●そういえば――
 8月という(あの戦争終戦月)にちなんでの終戦69年ドラマ特別企画『遠い約束 〜星になったこどもたち〜』を見た。残酷と悲劇と苦難の歴史をていねいに描いている2時間あまりの番組を、やたらエテガッテ極まるCF群が分断しいていた。
 確かと調べ、記録したわけではないが、途中、ドラマは10分たらずですぐCFタイムになり、時には10種類以上の商品・企業のCFがのさばった。
 物語に対する理解も共感も容赦なく分断し、蹴散らかす「自壊行為」に他ならない。
 各CFの質うんぬんもさることながら、テレビ局の商品そのものである番組をCFでズタズタにするその無神経さは異常としかいえないね。

●そういえば――
 「想定される津波高」なる詳細なデータが発表された。
 「地震最大M7.9」とあり、津波の高さ20メートル超とある。
 すでにある原発施設とその関連を注目し、今後を考えない人が――いるわけないだろ?

●「来るべき出来事は、影をその前に投げかける」
                        ――キャンベル/イギリスの詩人



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ケイちゃんの目 ↓

秋を待つ秩父神社

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:14 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第383回(通算495回)

猛暑狂暑をへこたれないために

●それにしても――
 社会の「庶民の暮らし」のさなかで起きる殺人事件などの凶悪犯罪が多い。
 いまや、それもこれも……当たり前のようになってしまって、誰もことさらに驚くこともない。

●それにしても――
 この民主主義の日本の政治の動向が何ともいかがわしく、やたらきな臭い。
 心ある人たちが、いま声をあげなければ――!

●それにしても――
 「水分不足で熱中症になる」以前に、「理不尽」と「ムジュン」と「不可能」ばかりの現在の政治や社会の在りように、気持がささくれ立ち、枯渇してくる。

●なにはともあれ――
 周辺事情に負けない自分のコンディションをつくる。
 俳句や短歌の……詩集などの本の頁をくる。

●たとえば――
 茨木のり子詩集をゆったりと心鎮めて読む。

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***

『自分の感受性くらい』茨木のり子

 ぱさぱさに乾いてゆく心を
 ひとのせいにはするな
 みずから水やりを怠っておいて

 (略)

 初心消えかかるのを
 暮らしのせいにするな
 そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 駄目なことの一切を
 時代のせいにするな
 わずかに光る尊厳の放棄

 自分の感受性くらい
 自分で守れ
 ばかものよ
(『かがやく日本語の悪態』著/川崎洋 平成15年 新潮社刊」pp159-160より一部抜粋)

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***


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(『真実の「わだつみ」 学徒兵 木村久夫の二通の遺書』編・著/加古陽治 2014年 東京新聞出版局刊)


***


●茨木のり子さんも書いている――
 「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」

●8月20日(火)は――
 埼玉県本庄市の市民の皆さんに協力して、『郷土の賢人・盲目の塙保己一キャンペーン』の定例会で出ました。

●PM6:00〜は――
 本庄児玉(正しく塙保己一の故郷)の商工会の皆さんに『ゴッホ・啄木、そして塙保己一/おのれの可能性に挑んだ男たち』をテーマに講演する。その後、皆さんとの懇談会・親睦会があり、一泊しました。
 

●誰でもトシを取る――
 放っとけば、脳もすぐ怠ける。
 だから、せっせと脳は鍛える。
 脳に、「いい汗」をかくことを強いる。その努力を怠らない。


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ケイちゃんの目 ↓

武蔵野の涼風を求めて


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— posted by 本庄慧一郎 at 11:40 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第382回(通算494回)

炎暑8月の読書の旅
 
●あらためて――
 熱中症にならないための「手当を」十全にして書斎にこもる。これも自己流。エテガッテ流。

●それでなくても――
 ゾロゾロ、ワサワサ、押すな押すなが大きらい。
 エアコンつけっ放しは小生に合わないが、ひっくり返ってからではまわりに迷惑かけるから、仕方なくスイッチを入れる。

●あえて――
 8月ならではの本を引っ張り出す。
 「趣味の読書」なら「電子書籍」でもいいが、こちとら眼前に「カタチとして存在する本」がないと、意味がない――。

●そういえば――
 広島、長崎、そして8月15日。
 アベ首相の式典におけるメッセージの内容が、イージーな「コピペ」だと問題になっている。
 平和式典でのアベさんは、所詮は「擬態」なのだからね。

●こんな言葉を思い出す――
 あのガンジーさんと共にインド独立に働いたネールさんのことば――

 「ある国の平和も、他国が平和でなければ保証されない。この狭い、相互に結合した世界では、戦争も、自由も、平和も、すべて連帯している」

――ネール/インドの政治家


●こういうメッセージもあった――

 「暴力はもはやどんな問題も解決する力をもたない。あまりにもそれが破壊的になったからである」

――ネール


●自明の理のはずでも――
 あの地震と津波で破壊された福島原発の完全修復はおろか、その処理さえもままならないていたらくだ!

●にもかかわらず――
 1国の首相が「原発施設」や「武器」の輸出に積極敵に行動している――? それを見過ごしている日本国民は――!




●知人・友人たちの著作本。


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 夏こそ鍛えたい思考力!





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ケイちゃんの目 ↓


毎年8月は「昭和史」資料をひもとく

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別荘も海外旅行も関係のない男の居場所

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:53 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第381回(通算493回)

「泣きおんな」 VS「泣き男」?

●「泣きおんな」とは、不幸のあった家に雇われて泣くのを職業とする女。
 能登の七尾市などでは「一升泣き」「二升泣き」などといった。中国・朝鮮にもある。「泣き婆」「とむらい婆」(広辞苑)

●もっともらしいウソがつけなくて、突如として「号泣した」地方議員(元)がいた。
 「もっともらしいホントのようなこと」をペラペラ喋って、選挙では当選したのだろうが、彼を当選させた選挙民もいるということだ。あの男は「イザというピンチ」では、脳みそが働かなかったのダ。
 この男は、「自分の不幸」に自分で泣き喚いたのダ。

●それでも、あの男の「おかげで」野放し状態だった「政務調査費」なるカネの使用内容が、デタラメなことが続々と暴露されている。
 (あの泣き男はエライ! かなあ?)

●フンプンとした「ウソの臭気を放つヤカラ」たちが、ヒヤ汗流しながら、またはシレッーと涼しいツラして、見当違いのゴタクを並べているねぇ。

●増税増税と、まことしやかな理屈をウダウダ言う一方で、公金・税金をコソ泥みたいに、かすめ取っていくヤカラがウヨウヨしているのダ。

●ワタシの本棚には、畏敬する人のあれこれの本が並んでいるが、モノを書くための資料もいろいろある。

●たとえば、詐欺とパクリとワイロの関係本――

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●ていねいに探せば、他にもイロイロあるはず。
 けれどね、ゲンナリするほど種類のある詐欺パクリの項目や解説の中に、国や地方の議員が公費をチョロマカスなんて具体例はねぇんだよネ。

●「金欲の穴ぼこ」に落ちて「トン死」(?)するヤカラは、最近もいろいろいたけど、この政務調査費で「セコイ私欲」を充たしているヤカラってこれまた、ひとしお卑しくうらさみしいねぇ。

●あの下卑た野次問題同様、この問題もウラ工作でもみ消すのかねぇ。ああ、情けねぇ日本だねぇ。

●「金に生きる男は、死ぬ前に腐りはじめる。つまり、良心の腐敗がはじまるからだ」

――コメルソン/フランスのジャーナリスト



***

●「金欲」といえば、いま江戸時代のワイロを書くので関係資料を引っ張り出した。
 (ココロが腐るほどカネが転がり込んでこないかなぁ〜と、そっと呟く)


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ケイちゃんの目 ↓

誰もいない 西武鉄道・正丸駅
2014年8月2日午後4時



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— posted by 本庄慧一郎 at 11:56 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第380回(通算492回)

「考えること」はエキサイティングだ

 つまり、本庄慧一郎は――
 「思考」の質が未熟でも、「思慮分別」が多少あやふやでも、「想像力と創造力」が不足していても、とにもかくにも、いつもその時どきに、ムキになって考える対象を見つけ出す。へたばることなく、その自分の「思い」を「何らかのカタチ」に再生できれば、「オレは萎えることはない」と思い込んでいる人間です――(ナンチャッテ!)

***


猛暑酷暑の朝刊からの「見出しメモ」(それが習慣の早朝閲覧デス)

・最終処分場また突然提示/指定廃棄物 名水の里になぜ。
・「再稼動同意」で段取り/「浜岡」地元4市臨時会の直前会合。
・集団的自衛権/被爆者戦争への懸念/アンケート反対、賛成の2倍超/原発利用の63%が反対。
・日本最大の右派組織『日本会議』を検証/改憲・歴史修正主義/女性蔑視やじ・ツィッター物議・地方議員のメンバー。
・大阪府警の脱ワースト、事件8万件申告せず。
・自衛隊60年/誰がために/政治に揺さぶられ、悩む。

(東京新聞2014年7月31日付朝刊欄より)


***


・「危険ドラッグ/住宅街に工場 稼ぎ月1億円/化学物質茶葉に霧吹き(練馬区住宅街)」
・「がれき粉じん7回宮城へ/福島第一原発59キロ先」
・「天声人語/平和主義は大きくカーブを切って、日本の鼻先はあらぬ方向を向きつつある」
 (筆者注「天声人語」をぜひお読み下さい)
・「大臣筆の省庁看板/字は人を表す?」「書き直しも/書家は批判」
・「教えて!成長戦略/即効性は期待できない/労働環境悪化の恐れも」
・「殺人の欲求『中学生から』/佐世保高1殺害」

(朝日新聞2014年7月31日付朝日新聞より)


***


その他、資料としてキープしている(したい)モノ。

・「壽屋(コトブキヤ)のコピーライター開高健」(たる出版)
・「犬と人の生物学/夢・うつ病・音楽・超能力」(築地書館)
・「犬の問題行動の処方箋」(緑書房)
・寄稿 森村誠一『暴走政権の憲法私物化/戦争の教訓を忘れるな』(7月3日付埼玉新聞)
・コラム「こちら編集委員室/自衛隊員の命」植木幹雄。(7月15日付東京新聞)
・「無縁化さまよう墓/不法投棄続々『墓の墓』も」(7月30日付朝日新聞)
・「新版 親ができるのはほんの少しばかりのこと」(山田太一著/PHP新書)
・「昭和演藝二〇講」(矢野誠一著/岩波書店)
 他いろいろ……省略。

***

「悪いヤツほどよく考える。
 善人ほどよく考えない(ナーンチャッテ!)」
                     ――本庄慧一郎




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ケイちゃんの目 ↓

涼しげな水と鳥たち

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:36 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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