あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆トリオ 本庄慧一郎/みさき けい/深実一露
胡散臭い(うさんくさい)ということ
●そういえば――
「いい女」の「いい匂い」――
これはもう、自慢げにペラペラ口外することではない。
もちろん、パリ製の高価な香水の匂いでもない。ましてや化粧品の香りでもない。
つまりは……とエラソーに構えるのは控えるとして、この際、あえて言いたいのは「胡散臭い」という「臭気」のことだ。
●そういえば――
「無味無臭のテレビの画面から」その人物や場面から「匂い」を、あるいは「臭気」を感じることは出来る。
さらに、実際にテレビや映画のスクリーンのシーンに合わせて「匂いをかもし出す」ことはたやすいという。
たとえば、マリリン・モンローのベッドに「シャネルの5番」が甘ったるく香るとか――はカンタンなのだ。
だが、場面転換で、次のドライブのガソリンの匂い……そして次の海辺の場面で潮風の香り……と重なるとあれこれの匂い、香りが重複して、たちまち「ゴミタメの臭気になる」という。
●そういえば――
「無味無臭」のテレビの人物――政治家から、ワルはしゃぎだけのゲーノー人などに、「不快な臭気」を感じるとることがよくある。
特別にその人間に何があったワケではない。言うなれば「虫が好かない」という動かし難い「直感」を感じる時だ。
もちろん、先走って余計なことは口にしない。
それでなくても最近のテレビには、政治の中枢に右往左往する者から、ニュース・ワイドショーなどでエラソーな面で屁理屈をのべる者。また、ただただ勝手にのぼせ上がっているとしか思えないタレントと称する者まで「?」マークの者がワンサといる。
やがて、反社会的行為(淫行脱線行動/公金に関わるサギ横領等の事件/違法薬物に関わる事件)等、「やっぱりなぁ!」とひとり合点するケースは数かぎりなく続発する!
●そういえば――
ただひたすら「視聴率」という名の「ルール」と「粛正」に有無もなく「淘汰」されてゆくテレビ業界人たち。彼らが担ぐミコシに群がるお調子者たちよ――
ああ、! 今日もあいつも、こいつもうさん臭いなあ! と呟く。
そんな「勝手な呟き」が、「現実になること」は楽しくも面白くもないのダ!
ケイちゃんの目 ↓
Scenes of memories
橋の中央が「八の字型」に開いて大型船が通った――昔を見ている
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