現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
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あらためて「物書き業で生活する」ということ。
このブログ(現在746回になる!)でも以前、そのいきさつをあれこれ書いた。とりあえずスタートしたばかりの民放ラジオ局の仕事に(放送作家として)着手したが――飽き足らず、コピーライターをめざす。
広告業(advertisement)を基本から学ぶために、当時「上位6位」だった広告代理店に「就職」した。
履歴書など一切書いたことはなかった。が、一発でパスして「コピーライター」として入社する。
歓迎された。給料も破格だった。K・Uという男と組んでガンガン仕事をした。それまでの放送とは事なるCM制作は刺激的でおもしろかった。(草創期のCM業界には才気に満ちた者が多く)ムキになって働いた。大手広告代理店H堂のN・Mさんともいい仕事をした。
エラソーに言う気はないが(!)、その後、コピーライター、プランナー、そしてプロデューサーとしてカンヌ国際映画賞とか、CLIO賞などの世界の賞やACC賞などなど(テレビ・ラジオ/CMソング制作で)100作品以上を受賞した。
コピー個人賞として、ラジオ部門、テレビ部門でも受賞した。
(「職歴の記録」として記述している)
その後、マスコミ媒体の仕事がイヤになり、時代小説や舞台脚本などガムシャラに書いて――いま「言葉をノイズにした」電波メディアにイライラしている。(同時に、政治も――ですよ!)
「物書き業半世紀以上」の主要部分の仕事――TV制作時代のキーワードがある。
「involve」
いずれも、消費者(広告主にとってのターゲット)の心を「快く包み込む」という意味であった。
エンターテインメント番組をふくめて、テレビメディアそのものが、血迷っているとしか思えないのダ。 現在の大部分のCMが、喚く。怒鳴る。勝手にほざく――といった印象をのこす。
出身母胎の劣化――それは生まれ育った故郷がどんどん荒廃していくことと同様のことだ。
それにつけても……思い出すねぇ。
そして悲しくうたふもの。
――室生 犀星
本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)
作品コレクションシリーズ
『くせ』
作詞:望田市郎 作曲・編曲:中村八大 歌:マーサ三宅
『くせ』
雨はあがって ほろほろ酔って
あなたが ああ いるだけで
いつものトレンチ よれよれに着て
傘もささずに ずぶぬれでくる
よくないくせね やめてほしい
短いタバコの 吸い口をかみ
ふせた眼差し ふとためらって
かわいいくせね いとおしい
朝がちかいわ あなたの匂い
あなたが ああ いるだけで
子供みたいに ひざをかかえて
別れの歌を また口ずさむ
よくないくせね いじわるね
気持の半分も 言葉にしない
うつ伏せに眠る あなたの背中
かわいいくせね 見つめてる
『殺し文句』
作詞:望田市郎 作曲・編曲:中村八大 歌:マーサ三宅
『殺し文句』
夜更けのドアを 肩で押しあけ
ポイと花など 笑って投げて
見しらぬ女の 匂いただよわす
冷たいからだを ああ すりよせて
あいつが殺し文句で 耳をかむ
おまえに出会って 命びろい
涙のまじった サケをあおって
酔ってゆらゆら また酔いしれて
ちぎれたネックレスの 真珠だま
糸に通して ああ 泣き寝入り
あいつの殺し文句が 追ってくる
おまえに出会って 命びろい
いつもの店でも 噂していた
バカな男と くらしていると
聞いてる背中が きりきり痛む
人は人だと ああ 突っぱねて
あいつの殺し文句を 抱きしめる
おまえに出会って 命びろい
板橋区下赤塚の石像たち
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。

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