現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
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故大林宣彦さんとの思い出。
大林さんと出会ったのは、1965(昭和40)年頃だった。
ぼくは、放送作家として民放局の仕事をしていた。
もうひとつ(物書き業としての)刺激がほしくて、銀座7丁目にあった中堅広告代理店の企画制作局に広告のコピーライターをめざして入社した。第一企画といい、後に旭通信社と合併し株式会社アサツー ディ・ケイとなり、現在は株式会社ADKホールディングスになった会社だ。
その会社の直営録音スタジオが銀座8丁目にあった。ラジオ・TVCMの制作スタッフでのべつ賑わっていた。
そこで、CMディレクター大林宣彦さんと出会った。
記憶をたどると、たしか「TOTOのバスタブ」のCMで、チャーミングなレディがバスタブに入っていて、そのビジュアルに「♪おサカナになったワタシ〜」というイメージソングが流れるという作り――そのフィルム編集と音声のダビング――などの作業をなさっていたのが大林宣彦さんだった。それをきっかけにちょくちょくお話しをする機会があった。
なんと、もう、55年前になる!
広告業界の草創期には、さまざまな個性やキャリアのツワモノが目立った。
大林宣彦さんはやがて劇映画のフィールドに移っていった。
かく申す私も、演劇や映画に縁が深く、そんな同質の志向性があってか、折りにふれて話をして、その後、私が広告評論や時代小説を書き始めたせいもあって疎遠になったが、何度か手紙や電話でやりとりをした。
もちろん、彼の監督作品には関心をもって接していたが……。
以前、TVアニメ「おじゃまんが山田君」のエンディング『みんな達者でね』の作詞で「みんなどこかに行く途中〜」と三橋美智也さんに歌ったもらった。三橋さんに「そうだよねぇ、そうなんだよね」と言われたのをおぼえている。
それにつけても 大林宣彦さんと、もっとゆっくり話をしたかったけど……この人はという人のことは、たいてい「思うにまかせない!」
大林宣彦さんの――作家として人間としてのコンセプトにも共感共鳴しているので、アチラに行ってからも仲良くしてね。
心からご冥福をお祈りします。
本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)
作品コレクションシリーズ
「みんな達者でね」
作詞:望田市郎 作曲・編曲:川口 真 歌:三橋美智也
「みんな達者でね」
だらだら坂の石垣に
朝陽がゆれるよ ホイヨ〜
背のびをしても
ふるさとは見えないはるばる遠い
都会じゃ空さえ三角四角
まあるい心に夢をだいて
みんなどこかに行く途中
達者でね 達者でね みんな達者でね
おふくろ親父いもうとよ
ガッコの先生 ホイヨー
背のびをしても
ふるさとは見えないはるばる遠い
ハナのあたまがツンツンいたい
せつない涙は笑顔でかくす
みんなどこかに行く途中
達者でね 達者でね みんな達者でね
乾いた街に咲く花を
散らすな風よ ホイヨー
背のびをしても
ふるさとは見えないはるばる遠い
帰ってこいよの手紙はすてた
どっこいやるのさあしたを見てろ
みんなどこかに行く途中
達者でね 達者でね みんな達者でね
「いいじゃありませんか」
作詞:望田市郎 作曲・編曲:川口 真 歌:三橋美智也
「いいじゃありませんか」
あっというまだね 母さん(あっ)
おどろいちゃうね(まったく)
子は親をみて育つとか(トカ)
子をみりゃ親がよくわかるとか(トカ)
素直なところはとうさん似
やきもちやきはかあさん似
くもりのち晴れのながい旅
はてさて おやしかし ねぇ母さん(ハー)
いいじゃありませんか チョボチョボで
あえてよかったね 母さん(ハイ)
愛しているよ(なあんてね)
テレながらいってみるとか(トカ)
好みのタイプなのでしてとか(トカ)
みじかめの足は おたがいさん
ちっこいたれめ おたがいさん
くもりのち晴れのながい旅
はてさて おやしかし ねえ母さん(ハー)
いいじゃありませんか チョボチョボで
あっというまだね 母さん(あっ)
おどろいちゃうね(まったく)
はてさて おやしかし ねぇ母さん(ハー)
いいじゃありませんか チョボチョボで
あの日の野火止/平林寺
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。

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