現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
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「おじゃまんが山田くん」の主題歌から霊園墓所のコピーまで。
●ふり返れば(1970年前後)ラジオ番組のオープニングに、テーマ曲にのせて詩を朗読する番組がいくつかあった。
城達也の「セイコー・プロムナードS」(日曜午後2時間ワイド)とか、上條恒彦の「資生堂MG5・旅そして友達」とか。石坂浩二「ミュージック・ポエム」(提供スポンサー失念!)とか……それなりのインテリジェンスがあったねぇ。
一方、テレビ局との協同作業がイヤで、TVCM等の制作に自分から取り組み……むしろムキになり過ぎたりして……。
TVCMでは、映像作りは当然として、語り言葉(ナレーション)、SONG(作詞)など、楽しくがんばった。とりわけ「ナレーションの語り手」と「SONGの作詞と歌手」にこだわり、目を吊り上げて(?)一生けんめい取り組んだなあ。
●フジテレビ「ママとあそぼう!ピンポンパン」を立ち上げ、そしてデイリーの構成も引き受けて、一生けんめいやった。同時に「ひらけ!ポンキッキ」の挿入歌の作詞も引き受け、楽しく書いた。
それにつけても「ナマ放送時代」だった。
しかし、それ以前からかかわったきた民放ラジオの番組に心ひかれていた。
後年(1970年代頃)ラジオ娯楽番組に「フリートーク」というスタイルがハンランしてから、その仕事から遠のいた。クオリティが下落した。
●何とか当時の番組を思い出して――オープニングで「散文詩」を書いたことを「思い出し」その原稿を資料の山をひっくり返して捜し出した。
時代の流れの中でたちまち古びてしまうようなことはなく「現在」でもちゃんと通用するモノだった。
●TV番組やTVCMの仕事も、ムキになって取り組んだが、コピーライターとしてはグラフィックの仕事もした。
そのうちの「真面目路線」のひとつ「霊園墓地のパンフレット」をご紹介したい。 どうぞ、ご笑覧のほどを。
本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)
作品コレクションシリーズ
1980年代作品
詩:望田市郎
時はゆっくりと流れる
風のまなざしを集め
光りのぬくもりを呼吸して
自然はまたゆっくりとみじろぎをする
ひとびとが
哀しみをいだきつつ急いだ道がある
ひとびとが
やさしさを求めて見つめた川がある
ひとびとが
あこがれ仰いだ山なみがある
ひとびとが
のぞみをつなぐ朝《あした》がある
新たないのちが
小さないのちが
熱いいのちが
いちずないのちが
無限に紡ぎだす
さまざまな物語りの鼓動よ
時はゆっくりと流れる
風がなごやかな調べを奏で
光りがおだやかに微笑し
自然はまたゆっくりとみじろぎをする
あの頃の東京の川べり
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。

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