あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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同時代を生きてきたお仲間たち。
●「物書き業60年」をあらためて意識する。
作詞家阿久 悠さん。放送作家永 六輔さん。そして12月23日に亡くなられた、なかにし礼さん。
このお三方以外にも、マスコミ放送業界というフィールドで生きてきたお仲間は、すでに何人も逝かれた。
(東京新聞2020年12月25日夕刊より)
(東京新聞2020年12月25日夕刊より)
(朝日新聞2020年12月25日夕刊より)
当時の東芝レコード(と略す)は赤坂溜池交差点山王神社(日枝神社)スグの場所にあった。
放送作家業だった私は「東芝レコード提供/ポップ&ポップス」(ニッポン放送)の構成を担当していた。
アーチストは日本盤では水原 弘、黛ジュン、奥村チヨ、そしてザ・フォーク・クルセダーズ、アリスなどがおり、洋盤では、まずビートルズ、ザ・ベンチャーズ、アダモ、ピーター・ポール&マリー、キングストン・トリオ、エンリコ・マシアス……と多彩で「構成ライター」としてボヤボヤしてはいられなかった。
●宣伝キャンペーンのチーフは高嶋弘之さん。
当時、TBSラジオで「高島忠夫のセ・シ・ボン」という横浜高島屋提供のオビ番組を担当していた。弘之氏は映画俳優の高島忠夫さんの弟さん。
彼のチームに大谷信夫氏がいて、気が合って、よく一緒に働いた。とりわけ和洋の新曲発売に「只今ヒット中」というラジオスポットを制作、ガンガン流した。
●黛ジュンの「天使の誘惑」そして……。
奥村チヨの「恋の奴隷」も……その後、北原ミレイの「石狩挽歌」などなど、なかにし礼さんの作詞だった。東芝レコード宣伝マン同様に、ムキになってPRした。
礼さんとは、日本民間放送連盟の番組審査員として、マルマル1日ご一緒して、トイレで並んでおシッコしながらお喋りしたり――というおつきあいもあった。
●「石狩挽歌」を唄った北原ミレイさんには――。 美人女優真野響子さんのTVCM「カティサーク」の企画、制作、プロデュースを担当。このCMには、北原ミレイさんに「名前でよんであしたから」。小林幸子さんに第2弾の「燃える想い」を歌ってもらった。あの頃の記憶は、そのままなかにし礼さんにつながる。
●「旧満州生まれ」という1行が意味すること。
礼さんの「自伝」を何冊か読んだ。実兄との金銭に関わる苦労など、苦渋の経験もあったという。
それにつけても 現日本国憲法を「最高の芸術品」とおっしゃる、なかにし礼さんの精神のクオリティに「芸能社会のお仲間」とは異なる畏敬の念をもっている――。
いずれあちらの世界(!)へ移住の折には、ゆっくりとお話しをさせて下さい。
ご冥福をお祈りします。
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新しい2021年――良い年になることを念じ、心ある人々とともに、絶対平和主義を貫きたい! どうぞよろしくご交誼のほどを!
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イラスト:やっぱっぱだいすけ
ニコヤンの目↓
Scenes of memories
石神井三宝寺池の冬景色
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