「社会&芸能・つれづれ愚差」第155回(通算267回)

コジツケ・デタラメ辞転


「権兵衛がタネまきゃカラスがほじくる」
●怪説
 この場合のカラスは〔天下り役人OB〕の意味。
 自民党政権半世紀余りで、破産寸前のニッポン。
 水の貯まらないダムとか利用価値のないダム。それにクルマの通らない高速道路や利用価値のないハコモノ……などでバカバカ公金を濫費して、挙句にカネが足りないから増税するといい続けた。そして政権交替。そしてまた同工異曲の……情けないねぇ。
 おまけに〔公益法人〕を隠れミノに天下りカラスが食い散らかす……というワケ。
 実際のカラスはギャアギャアとうるさく鳴き騒ぐが、〔天下りカラス〕はふだんは身を潜めておとなしい。しかし、そのどん欲さは底なしである。

「魔が差した」
●怪説
 ふと悪魔が心を占拠したために、思いもしなかった悪業に手を染めてしまった――というイミ。
 酒に酔って女性の尻をなぜた男とか、スーパーで焼ちくわとかシャンプーとか即席めんを万引きしてバレた時の女とかが、有効に活用する。そして最近は、国会のロートル議員が採決時の意思表示のボタンを他人の分まで押しまくった場合の言い訳にも活用する便利な用語。
 そういえばこのアンポンタン男〔元脳衰ダイジン〕デシタ。
 さて、もうひとつ――セコイ女あそびをしてワイフにバレた亭主も苦しまぎれに使うコトがある。

「アタマがまっ白になった」
●怪説
 ふだんからモノゴトを深く考える習慣をかなぐり捨ててきた者が乱用する。
 つまり、思いもかけないピンチに出くわし、事情説明を求められた場合にポロポロと口をついて出る。もともと人間らしい思考脳の絶対量が不足している者が、ドタン場で口走るケースばかりだが、 その場合、アタマの中がまっ白なのは事実だが、腹の中は見事にまっ黒な場合が多い。

「まことに遺憾です」
●怪説
 重大事件や呆れ返るようなスキャンダルの責任者であり当事者であるヤカラが、ヌケヌケと「まことに遺憾です」とのたまう。
 これはイカンよ。そんなのないぜ!120パーセントの誤用ダヨ!本来の〔遺憾〕とは、残念とか気の毒といった第三者の感想みたいのモノ。責任を負うべき者がシレーとした顔(または、もっともらしい深刻面)で、口にすべき言葉ではないのダ。
    それにしてもいまの世の中〔遺憾野郎〕がやたら増殖してやりきれんのう!



「口叩きの手足らず」
●怪説
 口先ばかり達者で実行力ゼロのヤカラのコトでありますな。
 たとえば、先般行われた国会での党首討論の両者がソレ。
 与党を代表する者が口にするアレコレもそうだが、野党に落ちた党の代表者のそのテイタラクの、その原因や理由に対する無自覚ぶりなど、まさにずばり「口叩きの手足らず」そのものだろ。



「小娘と茶袋」
●怪説
 具体例をあげるなら、渋谷の町や原宿竹下通りあたりにワラワラと寄り集まってくる中学生や高校生(のような若いムスメたち)は、いともカンタンに色けづくというコト。
 茶袋とは、ホラ、紅茶のソレをイメージすればよろしい。
 白い袋も一度、湯にひたせば、たちまち紅茶の色に染まるでしょ。でもね、猥雑な盛り場でのワル遊びで小娘(!)たちが身につける色は、冴えた紅茶の色ではないなぁ。そう、どどめ色だね。どどめ色ってどんな色かって?ふん、アナタ、とうに知っているでしょうが!
 それにしても〔茶袋ムスメ〕などとタワムレたあげく、淫行条例とかにひっかかり、退職に追い込まれ、女房に愛想つかされたりするアサハカ男は多いなぁ。男は哀れだなぁ。茶袋ムスメに気をつけようぜ、ご同輩!



 妄言多謝――●怪説 バカバカしいこと書いてスミマセンというイミです。

NONALNUM-A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3

       ケイちゃんの目 ↓

NONALNUM-BAF9

      わが家の桜(実は近所の石神井川の桜)

— posted by 本庄慧一郎 at 01:30 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第154回(通算266回)

 俳人石田波郷(大正2年〜昭和44年/1913〜1968)。
 東京調布市と武蔵野市の中間にある古刹深大寺に墓がある。


 深大寺には、それこそヒマがあると出かける。
 自宅(練馬石神井)からバスで吉祥寺へ。そしてさらにバスに乗り継ぎ深大寺へ。
 タラタラと乗る通算1時間余りのバス……そのプロセスが好きだ。
 まだ桜のつぼみも固い強風で肌寒の一日、深大寺の墓所に石田波郷さんの墓を訪ねた。



 波郷は愛媛県出身。練馬区谷原に住んでいた。(昭和33年〜)
 結核で清瀬の療養所に入所していたが、(昭和23年の入院当時は東京都下清瀬村)長い闘病生活のすえ、その清瀬で亡くなった。
 私事になるが、小生の母親も昭和19年に清瀬の療養所で逝ったこともあり、〔清瀬〕の地名と、畑と雑木林ばかりだったその頃の風景はくっきりと印象にきざまれている。



 作家修業の師でもあった劇作家の小沢不二夫(母の実弟/明治45年〜昭和41年/1912年〜1966年)も戦後は練馬石神井住まいだったので波郷さんとはこまやかな交流があったと聞いている。
 戦前のムーランルージュ新宿座で脚本を書いていた小沢不二夫は「寒椿」というタイトルのホンを書いていて好評を博したが、モチーフは波郷の「寒椿ついに一日のふところ手」である。



 「俳句を作るということはとりも直さず、生きるといふことと同じなのである――波郷」



 石田波郷の戒名「風鶴院波郷居士」(墓所/浮岳山昌楽院・深大寺)



 (以下、朝日文庫「現代俳句の世界/石田波郷集」より)

 綿蟲やそこは屍(かばね)の出でゆく門

 乙女の声して寒林を屍行く

 妻恋へり裸木に星咲き出でて

 遠く病めば銀河は長し清瀬村

 いつも来る綿蟲のころ深大寺

 わが死後へわが飲む梅酒遺したり



 おのれの人生も、そして言葉もひたすらないがしろにし、貶めて恥じることのない現今の人間たちよ……。

NONALNUM-A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3

         ケイちゃんの目 ↓

NONALNUM-C0D0C5C4C7C8B6BFA4CECAE8BDEA

           風強き日の石田波郷の墓所

— posted by 本庄慧一郎 at 12:01 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第153回(通算265回)

本庄慧一郎流・想像力と感性のストレッチングあそび
 

ことばのイメージの〔しりとり〕をするというコトです。

(スタート語)=鎌倉鶴岡八幡宮の大銀杏→ひっくりかえる→古池や蛙とびこむ……→帰る家なくて→駅のホームの孤独→団塊オヤジのクレーマー化→人生の終り値→啼くな小鳩よ→兄弟迷い鳩→不況無情→政治家無能→近所の農家の無農薬野菜→食べずに飾る菜の花→ほろ苦い旨み→ワイフに告白していない青春のひとコマ→これは他愛のないウソ→重大な政治のウソ八百→不埒な秘密文書→全国の空港の収支大赤字→JALの醜態→人生の醜悪〔天下り族〕→盗っ人猛々しい→ペンギンとクワガタムシの泥棒→ブーツの女性の足の水虫→撲滅せよ→能ナシ政治家をたたけ→鯵のたたき→快い酔い→バカTVのバラエティ番組に気分台無し→根無し草の若手芸人たち→根っこそのもの練馬大根→運鈍根→根性→慧根→雲根→大地と命→木村さんちの玄関のさくら草。

               

NONALNUM-A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3

         ケイちゃんの目↓




春寒や これも命ぞ さくら草         一露

NONALNUM-A4B5A4AFA4E9C1F0

            木村さんちのさくら草




この〔イメージしりとりのひとりゲーム〕は、ボケ防止に効くよ。

— posted by 本庄慧一郎 at 12:23 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第152回(通算264回)

仕事場はコトバ・ことば・言葉の海です。その2


すべてを疑うか、すべてを信ずるかは、二つとも都合のよい解決法である。

フランスの数学者/ボアンカレー



「英雄のいない国は不幸だ」「英雄を必要とする国が不幸なんだ」

ドイツの劇作家・詩人/ブレヒト



人はつねに、自分の幸福をのぞむものだが、つねに幸福を見分けることができるわけではない。
フランスの思想家/ルソー



忠告を求めるのは、十中八九までお世辞を期待しているのである。
イギリスの教育家/コリンズ



人間のすることでなにひとつ偉いことがありうるものか。人間そのものがすでに偉くも、たっとくもないのだ。
歌人/石川啄木



国家の価値は結局、それを構成する個人個人のそれである。
イギリスの経済学者/ミル



愛国主義は無頼漢たちの最後の避難所である。
イギリスの文学者/ジョンソン



政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代を考える。

アメリカの牧師/クラーク



猫かぶりは貪欲の一種。最悪の貪欲である。
フランスの作家/スタンダール



〔公益法人〕という猫かぶりの天下り族の〔公金横領〕は、最悪のハレンチ行為だ。

本庄慧一郎

NONALNUM-776562CDD1A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3BEAE

 ケイちゃんの目 ↓

mejiro

                    庭先のメジロ

— posted by 本庄慧一郎 at 03:24 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第151回(通算263回)

仕事場はコトバ・ことば・言葉の海です


悲しい遊戯を乗せて地球は廻る

老いぼれた地球の皺に人の巣よ

尺八の音ぞ青竹の死の唄よ

増税の春を死ねない嘆願書

肉あって血あって抱く暖かさ

売春婦あぶれた夜は飢えと寝る

ゴミ箱あさらせるため産みつけやがった神様の畜生

神様よ今日の御飯が足りませぬ

タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう

腹充てる群れに淫らな夢ばかり

死の魚の瞳の底の青き空

屍のいないニュース映画で勇ましい

手と足をもいだ丸太にしてかえし


以上13句/鶴彬(つるあきら)


川柳作家「鶴彬の活動期は、大正十三(1924)年から昭和十二(1937)年までのたった十四年間だった」(「手と足をもいだ丸太にしてかえし」木村哲也編・邑書林刊)より。




一世紀 変わらぬ怒りよ 五七五
―― 一露(本庄慧一郎)

NONALNUM-BDF1BAD8

      書 斎

NONALNUM-776562CDD1A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3BEAE

 ケイちゃんの目→

— posted by 本庄慧一郎 at 01:20 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2025.5 >>
SMTWTFS
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。