「社会&芸能・つれづれ愚差」第140回(通算252回)

ジングルベルがうるさい季節は大キライです

 商売ガラということで、本屋さん(新旧を問わず)よく訪問してあれこれ買い求めます。(つい先日、大量の本や雑誌を整理したばかりなのに!)
 でも、本ダナの整理をすると、かえって大切な資料本が行方不明になってウロウロと探し回ったりするのでアリマス。
 せっせと本を読み、せっせと仕事(書く)する毎日ですが、その一方で、よくシバイを観にでかけます。これは趣味ではなく仕事のための〔エネルギー補給〕で、当然のアクションですが。
 

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   模様替えした書斎








 10月以後の主な観劇メモから。(来年初頭の予定をふくむ)



2009年
10月12日 前進座公演 《或る「小倉日記」伝》 前進座劇場
10月18日 歌舞伎公演 《京乱噂鉤爪―人間豹の最後―》
                 (松本幸四郎)国立劇場大劇場
11月18日 前進座特別公演 《法然と親鸞》  (嵐圭史)青山劇場
11月24日 テアトル・エコー138 《お手を拝借》恵比寿・エコー劇場
12月12日 劇団道化座二人芝居 《幸福》 座・高円寺1
12月15日 歌舞伎公演 《頼朝の死/一休禅師/修善寺物語》
                  (中村吉右衛門) 国立劇場大劇場
12月15日 祝 卒寿 《生きもの 金子兜太の世界》上映会+トークショー
                 (金子兜太・小沢昭一・永六輔) 紀伊國屋ホール
12月19日 明治座12月公演 《最後の忠臣蔵》 (中村梅雀) 明治座
12月25日 歌舞伎ルネッサンス公演第5弾 《加賀美山旧錦絵》
          (朝丘雪路・浅利香津代) みらい座いけぶくろ
12月28日 前進座初春特別公演 《双蝶々雪の子別れ》 総ざらい 前進座劇場
2010年
  1月3日 前進座特別公演 《出雲の阿国》 前進座劇場

VTR鑑賞
         文化座 三好十郎作「おりき」鈴木光枝主演
         民芸  三好十郎作「ゴッホ小伝 炎の人」滝沢 修主演

そして、戯曲を読む。
         井上ひさし作「組曲・虐殺」

— posted by 本庄慧一郎 at 11:38 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第139回(通算251回)

物書きの休憩タイム

 原稿執筆は原則として午前9時スタートとしている。
 この10日ばかりは、時代小説のひと区切りで、〔ある企画〕に挑戦している。(このあとは再び時代小説文庫の新作に取りかかる)
 その企画のまとめのために、時代小説とは異なるデータ漁りをする。
 タバコなど喫わない小生にとっての気分転換としては、現在進行形の仕事とは直接関係のないデータ本の頁をめくることは楽しいのでアル。



 来年は2010年――ということで、ふと「日本人物在世年表」(吉川弘文館)で100年前(明治43年――45年は大正元年)の頁を開いた。
 ちなみに前年明治42年4月には、新宿中村屋開店。6月両国国技館開館、森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」発売禁止。そして12月には山手線品川〜田端間、さらに池袋〜赤羽間開通という記事がある。
 明治43年1月には七里ヶ浜で逗子開城中学のボート部員13名遭難死事故。11月には、南極探検隊白瀬中尉ら開南丸で出発とある。



 では、ここで、明治43(1910)年現在の有名人の年齢を抜すいして記そう。
 芥川龍之介19/石川啄木25/北原白秋26/若山牧水26/竹久夢二27/
永井荷風32/与謝野晶子33/島崎藤村39/夏目漱石44/森鴎外49/乃木希典64/東郷平八郎64/山縣有朋73/大隈重信74/板垣退助74/徳川慶喜74/



 さらに、この年(明治43年)に生まれた人を「同い年事典」(新潮新書)でしらべた。
 2月に山村聰。3月に黒澤明・坊屋三郎。7月に松本白鸚・阿部九州男。10月に渡辺はま子などなど……じかにお目にかかっている方も大勢いらっしゃる。



P・S
 本年は「内藤新宿から230年余〜新宿コマ劇場クローズ(08年)まで」というノン・フィクション物をまとめた。
 2010年初頭、東京新聞出版部から出版予定。

そして
 昭和初期(1926年〜)に材をとった舞台脚本もまとめた。2005年にテアトル・エコーで上演して好評を頂いた「大都映画撮影所物語」のシリーズ篇といえるモノで、日本映画のサイレントからトーキーへと移行する昭和初期を背景にした物語であります。上演劇団はさて――?



 12月の異名は師走。でもぼくは「春待月」という呼び名が好きです。
 願わくば――まじめに、つましく暮らしている人々にわけへだてなく心なごむいい春が来ますように!

— posted by 本庄慧一郎 at 12:53 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第138回(通算250回)

愛読書が迷い子になる

 もの書きとしての資料本は〔増殖〕する一方であります。
 放送作家→コピーライター→そして現在の時代小説の仕事とそれぞれ資料本は水と油ほどに異なる。
 もうひとつ、当初から終始一貫しているコレクションに、演劇・映画(芸能)関係のモノもワンサとある。
 仕事場の書斎以外の部屋も本の山なので、先月あたりから思い切って大量処分したのであります。
 それで――そのあと本の大移動などをやるのですが、こんどは愛読書や当面必要な本が行方不明になってしまい、発見するまで、ゴソゴソ、イライラ……発掘作業に努める始末なのです。
 時代小説書きとしての小生としては〔3−S〕つまり、周五郎(山本)・正太郎(池波)・周平(藤沢)というお三方を畏敬しており、折にふれその作品を熟読玩味しているワケですが、当然、お三方の作品はすぐ取り出せるタナに置いてあります――が、それでもやはり、行方不明になったりします。(ちゃんと戻さない!)

藤沢周平さんのエッセイ集「ふるさとへ廻る六部は」のこと

 藤沢周平さんは練馬区大泉にお住まいで、西武池袋線大泉学園の北側。
 小生の仕事場は南側でした。駅近くにおなじみの喫茶店があって……なんてこともありました。が、それはそれとして……。
 先日は本の整理のあと藤沢さんのエッセイ集「ふるさとを廻る六部は」をあらためて読もうと探したのですが、これが見当たらないのデス。
つまり、ここで引用されていた「ふるさとを廻る六部は気の弱り」というのはダレの句だったのか?ということが気になって、ずっと〔ホン探し〕に努力していたワケです。
 2日……3日……4日……と捜索を続けて、遂に発見!そのカンゲキと満足感は筆舌に尽くし難い、なんてオーバーですよネ。
 でも、この五・七・五を「検索/名句秀句」等で調べたりとあれこれ作業したあげくのことで、〔発見〕は大カンゲキだったのデス。
 ――で、「ふるさとを廻る六部は気の弱り」はダレの句か?というと「古川柳」ということを確認しました。



 ゴルフは嫌い。競輪・競馬はやらない。マージャン駄目。バー・クラブは大のつくほどキライ。温泉やグルメはめんどうくさいし、そういうもののカネはない。
 映画・演劇(あらゆるジャンルのもの)、音楽は大好きでせっせと出かけるが、コレは仕事と関係大ありで趣味とは言えない。
 要するに毎日をチマチマしたことで過ごしているつましく、いじらしい男なのデス。
 でも、このことをきっかけに周平さんのエッセイを3冊、再々読!
  「ふるさとを廻る六部は」(新潮文庫)
  「周平独言」(中公文庫)
  「小説の周辺」(文春文庫)
  「検索/名句秀句」(小学館文庫)



P.S―1「ふるさとへ廻る六部は気の弱り」。
 ご存知のように霊場をめぐり歩く六部(巡礼)も体力・気力のおとろえを感じてか、それとなく ふるさとに近いあたりへと立ち戻ってくる――というコト。
 じんわりと心にしみる五・七・五ですねぇ。

P.S―2
 今年もいつくもの訃報に接しました。
 とりわけ、直接にかかわった人への思いもあって――。
 加藤和彦さん(元フォーク・クルセダーズ)森繁久弥さん、水の江瀧子さん、そして、飯野知彦さん(デューク・エイセス)。
 ご冥福をお祈りします。

P.S―3
 12月22日刊で学研M文庫「奈落の銀次始末帖 しぐれ月」が出ます。→詳細はこちら Link
>

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 書店には12月10日頃に並ぶようです。
   リサイクルエコの原点ともいえる糞尿処理業者――江戸城のトイレから大名・旗本たち、そして長屋の庶民たちの共同トイレの面倒をみる男・葛西の権九郎も、弱き者を助ける奈落の銀次に協力し、ユニークな知恵を駆使してひと役買うというおハナシです。乞うご期待。

 そして、2010年1月は、内藤新宿〜新宿コマ劇場クローズまでのノンフィクションもの。(東京新聞出版部)2月は「華屋与兵衛人情鮨 川千鳥夕千鳥」(廣済堂文庫)などなどの予定。

蛇足―4
 千とン百冊というホンを整理処分してすぐに、荻窪の笹間書店で10余冊のホンを買い込みました。〔意欲と反省〕が同時進行しています。

— posted by 本庄慧一郎 at 02:35 pm  

「5・7・5 アテコスリ・アンデパンダン広場」第2回(通算249回)

5・7・5 アテコスリ・アンデパンダン広場」No.2
 
半世紀VS9日間 ムダ1.6兆円 (仕分け作業)

独立法人 「毒率呆人」と 名を変えろ (天下り問題)

〔聖域〕が 〔公正〕に タテを衝く (仕分け作業)

〔聖域〕は 〔公金隠し〕の 擬装語だ (天下り問題他)

欲っ掻きは 「人生の終値」 考えない (拘置所→刑務所族)

吐かぬなら 吐かせてみよう 仕分け技 (仕分け作業シリーズ化を)

人民裁判 公開処刑と したり顔 (口ばっかりのヒョーロン家)

逃げ得と 隠し得を 見逃すな (兇悪犯罪と汚職)

我利保身 世襲隠蔽 裏談合 (生活習慣病)

まだマシだ 歴代総理の おかげだね (小泉・安部・福田・麻生)





・学者先生たちの仕分け作業参加

 科学振興予算についてのエライ学者先生方の発言は、一見もっともだ。
 が、しかし――「公金不公平配分」だった自公政権時代をかえりみる〔緊急作業〕も、ここであらためてしっかり確認し、客観視する度量と柔軟性が欠落していたね。
 現在の日本国丸は、座礁破船のSOSが出ている。
 とにかく〔全体〕をしっかり認識して、そのうえで科学の重要性を主張すれば――自公時代の〔権謀術策〕まみれの予算配分より、さらに有利になることもあるはず、だと思いましたがね。
 古い言葉に「膏肓(こうこう)に入る」なんてのがありました。
 甚だ失礼ながら第二義の意味としての「ひとつの事にこだわり過ぎて客観性に欠けること」を思い出した。
 〔公正と調和〕を大前提とした国家予算でぜひ〔絶対平和〕のための研究成果を挙げて下さい。
 〔公正と調和〕を無視した科学なんて・・・科学じゃありませんものね。





古諺より
 
 後悔先に立たず。提灯持ちは後に立たず。
            
 ムカシの人はしゃれたこと言ったなぁ。
 「ホップ・ステップ・刑務所」という人、多いもんね。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:10 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第137回(通算248回)

●09年11月第3週の新聞コトバ拾い

「11月20日、未明の強行採決。自公退席、攻防激化」
 与党民主党(政府)と、野党となった自公の国会対決。
 「因果応報」とか「天にツバする」といったコトバを自公の議員たちは思い出し・・・もしねぇだろうな。




「介護殺人・心中など400件」
 この10年、増加傾向――全国で高齢者介護をめぐる家族や親族間での殺人、心中など、被介護者が死に至る事件が増加している――と。
 ついこの間、「美しい日本」などと寝呆けたソーリ大臣もいた。
 現在の社会環境の劣悪さは、半世紀余りの自公政権の質がそのまま現実化したことでしょうか。




「卒業は失業――という中国の大学新卒者」
 現在、来春早々に出版予定の著作物の校正作業などをやっている。
 元禄11(1698)年に開設され〔内藤新宿〕から〔現在の新宿〕に至るざっと3世紀のヒストリーを追う内容(写真など100余点を入れて)だが、その中で昭和4(1929)年に封切られた松竹映画「大学は出たけれど」について書いた。
 大正期後半から引き継いだ経済不況の底流は、昭和という新しい時代を〔恐慌〕という名の激震で揺さぶる。
 正に「卒業は失業」だった。
 平成2(1990)年当時、ラジオのナマ放送番組(毎日1時間)の制作に関わった。内容は新卒大学生と企業側との討論番組だったが。
 就活学生は内定を三つも四つももっていて、しかも、企業側は彼らを一流ホテルに泊めたり、ハワイあたりに連れていって足止めしたり(下着、ワイシャツなどを買い与えたり、食事は和・洋・中華などお好み次第とかで――つまり軟禁!)などなど、異常な状況がアタリマエだった。
 学生たちは図にのっていた。そして先輩格にあたる(社会人)たちもホイホイと浮かれていた。
 そんな社会情況を腹の底から怒りながら番組作りをせざるを得なかった。

 セルバンテスの「ドン・キホーテ」の中のフレーズがある。
 「幸運はそれが失われる瞬間まで、それと分からない」
 分相応を忘れた国も政治家も、そして人も・・・ただ不幸せだ。




「天下り、嘱託で高給採用」
 我利の亡者になったダーティ役人OBのことを「天下り」と称したのはダレだったのかね。
 彼らはルールの網をかいくぐってとにかく法外な〔公金〕を私物化している。
 天孫降臨――天下りとは、国造りのために神々が天から地上へ降りたといういわれがあるが、彼らのその所業は、正に〔罰当り〕以外のなにものでもない。
 当のご本人は家族にどんな顔を晒しているんでしょうね。




「JR西――宝塚線事故――漏洩/組織優先の風土」
 人間としての心根を腐らせた組織ズルズルの輩の醜悪さよ!




「公開処刑のようだ!と官僚たち」
 事業仕分け作業の進展に対して官僚たちがブツクサ言ってる。
 上記の言い草は正に「語るに落ちる」のサンプルである。
 おのれの罪科を自認しているということだから。つまり〔非公開〕なら処刑も止むを得ない――つまり、おのれの罪科を認めるということだものね。




「バラエティー番組――放送界全体で議論を」
 BPO(放送倫理・番組向上機構)の勧告――。
 すでに〔公共電波〕という大前提を忘れてるTV局の制作者たち。
 「サモシイ・イヤシイ・ワルハシャギ・デタラメ」なんていう番組は〔自滅行為〕だぜ。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:04 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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