「社会&芸能・つれづれ愚差」第91回(通算201回)

2008年師走のメモランダム

 1970年代、民放ラジオの構成作家本庄一郎として、ニッポン放送・TBSラジオで、さまざまな仕事をさせてもらっていた。
 たとえば〔そこで、ズッシリと重い「TBS50年史」の頁をめくる〕TBSラジオのデータでは、集英社・浅田飴提供「歌の明星」という番組。
 司会は山内賢・松平マリ子。
 つい先日、テレビで、闘病生活を強いられている山内賢さんのことを知った。
 東芝レコードの宣伝部の行動派としてギョーカイで〔有名〕だった大谷信夫氏の仕事を手伝っていて、ビートルズをはじめ、ベンチャーズやキングストン・トリオやPPMやアダモや、それから、フォーククルセダースや……水原弘や黛ジュン……それに若き日の染五郎(現幸四郎)のロックバンドの「野バラ咲く道」などに、モップス(鈴木ヒロミツ?)やハプニングスフォー(クニ河内)などなど、それはシゲキ的で楽しいモノだった。
 山内ケンちゃんは和泉雅子とのデュオでベンチャーズの曲「二人の銀座」のヒットを放ち、そのPRにもひと役買った。
 小生もギレンバレー症候群亜型ミラーフィッシャー症候群なんて疾病にかかり(3年前)、でもなんとか100%と復活しました。
 「コンチクショー!」の気持ちで、山内賢さん、病気を克服して下さい!



 ベテランの声優鈴木弘子さんとは、つい先頃亡くなった広川太一郎さんとのペアの司会者として「歌の明星」の公開録音などもやったなあ。



 「日曜ワイドラジオTOKYO/プロムナードS」(SEIKO提供――ディレクター加藤茂樹さん&岡本安正さん)も品格のあるいい番組だった。
 城達也といえばTOKYO・FMの「ジェット・ストリーム」の語りがある。このTBSラジオの番組のオープンングは毎回――

  時はゆっくりと流れる
  またかすかにみじろぎをする

 このフレーズでの季節の散文詩を書いた。
 城達也さんにはテレビCMのナレーションもあれこれやってもらったけど……ゴルフの腕は超一流で趣味は乗馬……なんて城さんには、気の利いた趣味のない小生はとても太刀打ちできなかった。その城さんも故人になってしまった。



 それから、戦後の歌声喫茶(酒場?)でのリーダーだった上條恒彦さんとも(確かコカコーラと資生堂の提供だった?/担当は加藤茂樹さん)楽しい番組「上條恒彦そして歌」(だったか?)の構成をした。
 この番組でもオープニングに、上條さんの男性的でセクシーなあの声で毎回「資生堂MG5」で結ぶ「男の詩」を書いたっけ。
 その時のコピーが資料ダナにそっくり残っていた。  上條さんとは、3年前に麻生芳伸さん(フリーのプロデューサー)が急逝された時の追悼会でお目にかかりお話をした。
 麻生芳伸さんはユニークな人で、「ぜひ桂小金治さんを再び高座に」という主旨で、あれこれ画策したが、ガンであっという間に亡くなった。
 でも1周忌には、中野区沼袋の呉服商山田屋さんの大広間で「麻生芳伸さん追悼落語会・八十歳桂小金治の会」を麻生さんの親友――木村聖哉・志田盛弘  ・青木英明の諸氏の協力で具体化した。大広間も、その後の追悼会も超満員だった。麻生芳伸さんの命日は(2005年12月31日)



 でもこの企画にもっとも積極的だった山田屋さんの社長の西村重博さんが会の開催を待たずに逝去されて……。そのショックは永遠に忘れないだろう。ご命日は(2007年3月2日)



 本日の新聞によると作家早乙女貢さんと劇団民芸の演出家若杉光夫さんの訃報がのっていた。
 早乙女さんは、現在の小生の時代物を書く仕事の先輩で82歳。若杉さんは、小生の師、劇作家三好十郎さんの「ゴッホ小伝・炎の人」(滝沢修)など、いくつもの三好作品を舞台化した劇団民芸の方で86歳。  笹沢佐保さんの名作「木枯し紋次郎」のさし絵などを描かれた故小林秀美画伯は、小説家としては〔一周遅れ〕の本庄慧一郎に心底やさしく温かく励ましてくれて、その小林秀美先生がよく「本庄さんのうしろ姿は早乙女貢にそっくりだねぇ」とおっしゃっていたが。その早乙女貢先輩とはパーティなどではお会いしているものの、ゆっくりお話するチャンスがなかった。
 先輩お二方に思いをはせて、心からご冥福を祈ります。



 とんでもない年の暮れになりました。
 契約社員などの理不尽な扱いが顕在化している。  理不尽な政治と社会――。
 折しもかの「天下りダニ」とかその「渡りネズミ」が今年度は「過去最多の590人」とある。
 役人OBの中の〔恥知らず人種〕たちよ。それを擁護する同族政治家たちよ! ああ、バチあたりな奴ら。肚が立つ年の暮れ。

P・S
 そういえばTBSラジオは「子ども電話相談室」というオビ(毎日)の番組があった。(現在は日曜日AM9:00〜)
 当時、出版の集英社提供で、小生は広告代理店・昭和通信社の依頼で大量のCM制作(企画・コピー・ディレクション)した。
 そして ♪こどもの本の集英社〜
 というサウンドロゴを制作したり、「少年ジャンプの歌」(歌 熊倉一雄/作曲 玉野良雄)で制作プロデュースした。
 ラジオCMは毎日替わりだったので、何種類も制作したが、愛川欽也さんにギャラを値切って出演してもらった。
 いま、その集英社と物書きとしてかかわりができた。
 すでにこのHPでお知らせした

 集英社新書「幻のB級! 大都映画がゆく」本庄慧一郎著(2009年1月発売)
である。



PSのPS
 人と人のつながりは縁であり、絆である。
 TBSラジオでも(!)まじめに仕事をした……と思う。
 小生のような仕事を「つねに潜在失業者のようなもの」と言ってきたが、とにかくマジメ・まじめ・真面目でやってきて何とか飢えずに暮らしてきた。
 まじめに働く人間をないがしろにする政治も社会も……許せないね。

 まじめに働く人たちにも、しあわせと安心が公平に行きわたる社会にしましょう!

— posted by 本庄慧一郎 at 02:18 pm  

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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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